準備 ページ41
三治郎「伝書鳩ってなんですか?」
日向「私も初めて聞きました」
『伝書鳩っていうのは、鳩に手紙とか持たせて届けさせるチョー便利な通信手段です』
三治郎「すごーい!」
『まぁでも迷ったり
と言うと金吾と三治郎は頭を傾けよく分からないといった顔をした。
『ははっ。まぁその分上手くいった時はだいぶ楽になる。』
日向「そんなのどこで知ったんですか?」
『いやー、失踪中に南蛮の人と関わる機会がありまして。その時に』
日向「なるほど。」
と、納得したような顔をした。
___________
それからもしばらく走り、忍術学園までたどり着いた。
『こちらに追っ手が来ないのは驚きましたね』
日向「確かに…園田村に行く人を追っていったんでしょう」
『そうすると情報隠蔽のために、と考えるのが妥当でしょう。そうすると向こうが心配ですね』
日向「そうですね。でも今は自分の忍務に集中。伊作くんも言っていたでしょう」
『!……そうですね』
そうだ。今俺が向こうの心配したってなんの意味もない。今から俺が行こうにもどうせもう間に合わない。
向こうがどうなろうと割り切る。忍務に私情は持ち込まない……よく言われたなぁ〜。
『よし。すいません日向先生。ちょっと考えすぎたみたいです』
そう言い、そろそろ始まるであろう準備を手伝いに走った。
_________
その後準備は無事終了し、早速園田村へと出発した。
荷物を引くのは面倒臭いのでそろーっと離れたところを歩く。
肩には既に相棒となった福を乗せてる。
『お前がそばにいるだけで癒しよほんと。可愛いなー』
八左ヱ門「ちょっと百地先輩、サボってないで台車引くの手伝ってくださいよ」
勘右衛門「そうですよ、僕だって福くんと戯れたいですよ」
『げ、バレた』
勘右衛門「ちょっとげってなんですか!」
『気の所為だし、お前に福は触らせん。』
勘右衛門「えぇー」
と不服そうな顔をする。
そんな勘右衛門を傍らに大名行列のごとく荷物を引く列を見渡す。
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驟雨(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます!!楽しみにしていただいてくださるのはとても嬉しいです。更新頑張ります! (2021年2月6日 14時) (レス) id: 4aca6bcc7f (このIDを非表示/違反報告)
黒 - 続き気になってます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2021年2月6日 9時) (携帯から) (レス) id: 737802ebc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊幸゜ x他1人 | 作成日時:2021年1月25日 0時