留さん ページ19
留三郎「そういえば、さっき女の子に詰め寄られてたの見てたが………」
『おいこら待て、お前見てたのか』
留三郎「あぁ」
『留さん!見てたなら助けろよ!!』
留三郎「留さんってなんだよ!」
『とりあえずそれは後だ、助けなかった理由によっちゃ俺たちの友情終了お知らせの鐘がなるぜ?』
留三郎「いや、俺が聞いたのは女の子が委員会なんてサボれば…なんて言ってるところからだからな。困ってたから助けに行こうとしたんだがお前がちゃんと言ってたから出る幕なしと言うわけだ」
『なるほどな。良かったな留さん。友情終了お知らせの鐘はならなかったようだ』
留三郎「それで今度はその留さんってのはなんだ」
『いや、ただ単に留さんの方が文字数少ないやん。』
留三郎「良かったな、A。俺とお前の友情終了お知らせの鐘が鳴り響いてる」
『いや、全然良くねぇよ!!ごめんって』
留三郎「冗談だ」
『…留三郎テメェ!!』
留三郎「それでバイトの面接はどうだった?」
『話逸らすなよ。でもまぁ採用貰ったよ。ちなみに明日から』
留三郎「早速だな。まぁおめでとうだな」
『あ、そういえばさ思い出した。』
留三郎「何だ?」
『あのさ、飼育してる生き物が脱走しないような檻を作ってくれないか?ってかそのためにバイトすんだけど』
留三郎「それはいいが……」
と、言葉を濁す。
『何?はっきり言いなよ』
留三郎「お前、自分のこと大事にしろよ?」
『何を今更。俺が消息不明になった時点で自分のこと大事にしてねぇだろ。俺のせいでお前らに迷惑かかるのはいやだったんだ。責任が負えきれない』
留三郎「……事情があったとしてもだ。今までのことはどうしようもない。これからだ、これからは自分を大事にしろ。俺たちも成長した、お前の迷惑なんていなくなった時から今までずっとだ。それこそ今更だろ」
『ヴッ。』
留三郎「他人ばっかもまぁいいが、自分にも視点を当てろ。そんなんじゃ倒れるぞ」
『ウィッス』
留三郎「まぁ、檻は作ってやる。」
『留さん、最高!ありがとー!』
*
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驟雨(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます!!楽しみにしていただいてくださるのはとても嬉しいです。更新頑張ります! (2021年2月6日 14時) (レス) id: 4aca6bcc7f (このIDを非表示/違反報告)
黒 - 続き気になってます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2021年2月6日 9時) (携帯から) (レス) id: 737802ebc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊幸゜ x他1人 | 作成日時:2021年1月25日 0時