4人で、1つ。2

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手越side


いっぱい怒られていっぱい謝ったシゲが、床に崩れ落ちた。


泣きながら、ごめんなさいと謝りながら。


増「…なんだ」


シゲのからだに真っ先に手を伸ばしたまっすーが言う。


増「そういうことかよ…」


まっすーがシゲの前にしゃがむ。そういうことって、どういうこと？





増田side


．


シゲは多分、熱がある。


．


シゲの背中を触り、肩に触れて、頰にも触れておでこに手をあてる。熱い。


…確定、だ。


増「……もっとはやく…」


もっとはやく言ってくれれば良かったのに。そう言いかけて、やめた。


シゲは楽屋に入ってきてから、何度も伝えようとしていた、…熱があることを。


それを邪魔して事情も知らずに責めたてたのは、他でもない俺じゃないか。


増「……なんでもない…」


シゲはわんわん泣き続けている。…本当に俺ってやつは、


増「…ごめん、ごめんシゲ…」


なんて馬鹿なんだ。


泣きじゃくるシゲを抱き寄せる。抱きしめる、頭を撫でる、背中をさする。出来る限り触れたい、触りたい。


いつも大人なシゲと手越や小山よりは落ち着いている…と思われる俺だから、こんなことは滅多にしない。


シゲを子供のように抱きしめたり、子供相手のように話したり。


シゲにだけじゃなく、小山にも。手越にだって中々しないけど、今だけは。


増「ごめんな…なんにも知らないくせに、シゲばっかり責めて…何回も教えようとしてたのに、辛かったよな」


シゲが、泣きながら首を横に振る。ちがう。口の形ではそう言っていたけど…残念ながら、違わない。


俺が悪い、それは俺がいちばんわかっている。


増「取り敢えずソファに移ろう。…手越は、俺と撮影の延期お願いしに行こう？撮影、さすがに無理だろ。小山は、シゲと一緒に待ってて」


シゲをお姫様抱っこしてソファに移しながら言う。小山は困ったような悲しいような目で俺を見た。

増「…小山シゲよろしくね、手越、行こ」


手「…え？……あぁ、うん」


納得していない手越を気にもせず、半ば無理矢理押し付けて、ドアのそばで立ち尽くす小山の耳元で囁いた。


増「2人で話したほうがいいんじゃない？小山も、シゲも」


そう言うと、小山はやっと真面目な顔に戻って頷いた。


増「ほら手越行くよ、じゃあ」


手越の手を引いて、楽屋を出た。


．


評価いっぱいありがとうございます(＞_＜)順位も上がりました(＞_＜)申し訳ないので更新頑張ります(^^)

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