いつもの日常 1 ページ3
ボーン ボーン
鈍い鐘の音を聞きながら私は目を覚ます。
私はムクッと立ち上がり、大きな伸びを一回した。まだまだ寝ていたいという気持ちもあったが、私はゆっくりと洗面所に近づいて蛇口をひねる。勢いよく出る水をすくいとり、私の顔にかける。私は顔にゴミがついていないか確かめるために、鏡を除きこむ。
鏡には、長い銀髪をもった赤い目の女性が写っている。いまだに慣れないが、この鏡に写っている女性こそ、私自身なのだ。
A「私がこの姿になったのは大体2年前位だったかしら?」
2年前、私は高校の入学式に向かう途中にトラックに轢かれてしまった。普通ここでみんなの意識は途絶えるのだろうけど、私は違った。
目を覚ますと、私見知らぬ場所にポツンと立っていた。理解するまでに時間はかかったが、歩いている人に地名を聞いて私は確信した。
A「あっ。もしかして私、俗にいう異世界に転生って奴に遭遇した感じ?」
そこからの日々は血の滲むような生活が始まった。まともな生活をしようと職を探したが、身元不明な私は雇ってもらえずホームレス生活が始まった。そして私は食料を得るためにはじめて罪を犯した。最初は盗んだ相手に対して心の中で謝罪していたが、だんだんと謝ることは無くなった。
お金に余裕ができた私は他のホームレスにお金を与え始めた。すると私についてくる人が現れた。そして私は今まで溜めていたお金を使い、家を買った。私についてくる人たちにも住ませてあげると、私に対して忠誠を誓う人たちが現れた。
そんなある日、私は前世で果たせなかった夢をこの異世界で叶わせようと思い立った。そして私はこの世界をよくないと思っている人を集めて組織を作った。
その組織で私たちは裏で無駄にお金を使っている貴族などを殺した。すると、私たちの組織は世界的に指名手配された。
今では私たちの組織は魔女教と同じくらい恐れられている。
サティア「主様、もうすぐ会議が始まります。どうか起きてください」
おっと、もうこんな時間になっていたようだ。私は幸せを噛み締めながら、リビングに続くドアを開けた。
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ぬぬぬ - 続きが気になります!更新お願いします! (2018年6月3日 18時) (レス) id: 89e1627ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶烏丸 | 作成日時:2018年6月3日 17時