【リゼロ】王座に居座る彼女は今日も (ページ1)

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プロローグページ1

チュンチュン

A「あらあら、もう朝なのね」

私は机の上に散らばった参考書をどかし、大きなあくびを一回した。

A「朝が来ちゃたのね…」

私は鬱な思いになり、ボソッと呟く。

私は制服に着替えた後、階段を降りてリビングへと向かう。

母「あら、目が覚めたのね？A」

母は機嫌が良さそうに高いトーンで私に話かける。

A(ああ、今日は機嫌がいいのね)

私はそう思い少し苦笑いをした。

母は気分屋だ。少しでも自分に都合が悪いところがあると怒りだし、私に殴り掛かってくる。父はそんな母を見て家を出ていった。

父がいなくなるとさらに暴力は激しくなり、まともな服を着させてくれなかった。そんな私をみてか小中学校の時、みんなは私をいじめだした。

それからの毎日はとても辛かった。死にたくなるほど辛かった。そんなある日、私の頭にある考えが思い浮かんだ。

A(そうだ…こんな国、私が作りなおさないと…)

そこからの毎日は勉強漬けの毎日だった。その努力のおかげで私は国の中で三本の指にはいる名門高校に合格できた。

A「いってくるね」

母「いってらっしゃい！」

そして今日は高校の入学式がある。私はこれからの人生について考える。すると、どうしてか口がニヤけてしまう。

私は喜びのあまりスキップをしながら道路を渡りだす。道路の中間に差し掛かったとき、横からタイヤの擦れる音が聞こえだす。私が横をみると、目と鼻の先にスリップしたと思われるトラックがあった。

A「嘘っ！せっかくここまできたのに！なんで！」

私が叫んだ次の瞬間、私は意識を手放した。