cherryblossom 第３章 (ページ48)

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今日に限ってページ48

―バタン―

玄関の、扉が閉まる音。

！！

ドンヘが帰って行ったことを理解すると同時に、
自然と体が玄関へと向かう。

イッタ～！！

開けっ放しになっていたリビングのドアに小指をぶつけた。

ぶつけたところがジンジン痛む。

なんで？
どうして？

そんな思いが私の頭を占領する。

ドンヘが、イラッとしたのはわかった。
ドンヘの溜め息に私はイラッとした。

でも、帰っちゃうようなこと？

ダメだ。
今聞かないと。

こんなことしている間にドンヘが帰っちゃう。

私は再び立ち上がり、
靴を出す時間も惜しくて
今日履いたヒールをそのまま履いて外に出る。

エレベーターのボタンを押すけれど、
待っている時間が惜しくて階段へと向かう。

あ～！！
何で今日に限って高いヒールを履いたんだろう。

ぶつけた足の小指がうずく。

落ちそうになるのを堪えながら、
何とか１階までたどり着いた。