cherryblossom 第３章 (ページ47)

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「ヒョクは大丈夫。Aが気にすることじゃない」

そうなんだろうけど……。

「……うん」

頷いたけど、納得いかない私に気づいたのか、

「Aはどうしたいの？」

イラッとした様子でそう言うドンヘ。

とうしたいって……。

私は、ただ悪いことしたなという思いと、
心配なだけ。

できることがあるなら、
しようと思う。

でも、イライラするようじゃないと思うんだけど……。

「なんで黙ってるの？」

溜め息をついて、そう言ったドンヘ。

なんで溜め息？

言いたいことあるけど、
どうドンヘに伝えたらいいかわからない。

重い空気が私たちを包み込む。

こんなはずじゃ、なかったのに。

－ガタッ

突然立ち上がったドンヘ。

「ごめん……帰る」

視線を合わせぬままそう言って私に背を向けた。