cherryblossom 第３章 (ページ45)

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こうしているだけでページ45

「ねぇ、ドンヘ」

ふとある考えが頭を過って、
ドンヘの体にあずけていた体を起こす。

「なに？」

「こうして私のところに来て大丈夫なの？」

Super Juniorの恋愛スキャンダル。
他のメンバーのスキャンダルを今欲しいと思うはずだ。

「２人で歩いているところとか、
マンションに入るところとかを撮られなければ問題ない。
メンバーとも話し合ったし、事務所にも伝えてある」

「……そう」

こういうことは、私に決めることはできない。

「昔はいろいろ厳しかったけど、
もうメンバーもいい歳になってきているから、
事務所もうるさく言わなくなった」

「……そう」

「ゴメン。２人で外、出歩けない」

眉を寄せるドンヘ。

「別にいいよ」

私はそう答える。

「俺がSuper Juniorのドンヘとして頑張れるのはペンがいるからなんだ」

「……うん」

ドンヘは微笑むと、私を胸に抱き寄せる。
私は素直に体を預けた。

ドンヘにとってペンは大切な存在だ。
そんなペンを心配させたり、
騒がせたりすることはしたくないだろう。

こうしていられるだけで充分。
そう胸の中で思っていた。