cherryblossom 第３章 (ページ34)

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カフェスペースにてページ34

「ふぅ～」

旅行の翌日から続く残業。
２週間以上経っているのに定時で帰れる気配がない。

ずっとＰＣに向かいっぱなしの目を休めるために、
社内にあるカフェスペースで一息つく。

ブーッ、ブーッ

買ったばかりのカフェオレを飲もうとすると、
テーブルに置いた携帯が振るえる。

仕事で中国に行っていたドンヘからのメールだった。

今韓国へと戻って来て、そのまま事務所で打ち合わせをするとのこと。

ただ今の時刻２０時３５分。

私もまだまだ仕事終わりそうにない
お互いに頑張ろ～

そう返信し、飲み損ねたカフェオレを口に運ぶ。

「彼氏にメール？」

そう言いながら私の隣の席に着くミウさん。

「はい」

素直に頷く。

「残業終わったら会うの？」

「いえ。向こうも仕事だし、私も終わりそうにないので
“お互い頑張ろ～”ってメールしたとこです」

「なんだ。ニヤニヤしていたから会う約束しているのかと思った」

「違います」

なぜかミウさんががっかりしたような表情をするから、
思わずフフッと笑ってしまう。