cherryblossom 第３章 (ページ32)

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朝ページ32

目が覚めて、
一番初めに視界に入ったのは
見慣れない天井。

そう言えば泊まったんだっけ……。

シンと静まり返った部屋。
ドンヘが寝ているはずの方に手を伸ばすと、
そこには温もりがない。

どこに行ったの？

昨日ベッドに入ったのは3時過ぎ。
ドンヘと一緒に眠りについたのを覚えている。

時計を見れば、まだ７時にもなっていない。

布団が冷たいということは、
ほとんど寝ていないはずだ。

寝室を抜け出して、ふと外を見れば
庭の椅子に座っている姿。

携帯を手にし、何やら考え込んでいる様子。

「おはよう。早いね」

「おはよう。一度起きたら眠れなくなっちゃった」

私が挨拶をすると、隣に座るよう促しながら
返事をするドンヘ。

そこに座ろうと屈むと同時に
昨日貰ったネックレスが揺れる。

「似合ってる」

朝の光に負けず、ドンヘの微笑がキラキラ輝いていて、
私の胸は大きく音をたてた。