cherryblossom 第３章 (ページ28)

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真っ暗ページ28

隣を歩くドンヘ。
それについていくだけの私。

「どこまで行くの？」

ただの散歩ではなく、ドンヘには目的があるようだったけど

「ついてきて」

そう言うだけで、教えてくれなかった。

どれくらい経ったのだろうか。

「A」

手を離すと背後に回ったドンヘ。

「ちょっとの間、我慢して？」

その言葉と同時に私の視界は真っ暗になった。

えっ？

思わず目のあたりに触れる私。
布で覆われているのがわかる。

「……何するの？」

ドンヘの気配はわかるけど、
真っ暗な中に一人残されるような気がして不安で声が震える。

「大丈夫。俺がいるから」

「きゃっ」

自分の意志に反して動かされた私の体。

私、お姫様抱っこされてる……。

「俺の首に腕回して」

「こ、こう……？」

見えないから、感覚で腕を回す。

「そう。じゃ、行くよ」

ドンヘは歩き始めた。