cherryblossom 第３章 (ページ25)

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ずるい彼ページ25

チュッ。

おでこに軽いキス。

チュッ、チュッ、チュッ。

頬への軽いキス。
私の顔をじっと見つめたかと思ったら、

「ん……」

唇を奪われた。

ふっと香るドンヘの匂い。

こうして逞しい腕に抱きしめられて、
キスするのも、
ドンヘを感じるのも久しぶり。

繰り返されるキスにこのまま身を任せて、
ドンヘの香りに包まれたい。

そう思うけど、

「ドンヘ、誰か来るかも……」

ちょっとの理性が働いて、
ドンヘの胸に手を当てる。

「大丈夫。みんな同じことしてる。それに……」

ニコッと笑うと、

「そんな力じゃ弱いよ。
本気で抵抗するつもりなら、もっと力を入れないと」

私がドンヘの胸を押し返すのを待っている。

バレている。
些細な理性なんかより、
このあと起こるだろうことをしたいと思っていることの方が勝っているって。

「……ずるい」

「なにが？」

「わかっているくせに」

「なにを？」

「私が本気で抵抗できないって」

私がそう言うと同時にドンヘは、
私の手を自分の胸から外した。