cherryblossom 第３章 (ページ3)

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素直にページ3

朝の準備が終わって、
朝食を食べながら、
チラチラ私を見るドンヘ。

たぶん、私が怒っていると思って、
様子を窺っているのだろう。

初めて過ごす、朝なのに……。

だんだんとドンヘに申し訳なくなってきて、

「恥ずかしかっただけだから。
怒ってないよ」

素直に言ってみた。

「よかった～。
本気で怒ったのかと思って、
マジ、焦った」

安心したように、大きく息を吐いた。

本気で心配していたみたい。

もっと早くに言えばよかったと、
後悔。

「私、もうそろそろ出るよ？」

ドンヘは、ゆっくりで大丈夫なのか、
テレビを観ていた。

昨日カードキーを渡したから、
まだいてもらって構わないけど、
声をかける。

「ん？俺も一緒に出る。
大通りでタクシー拾うから、
仕事場の前で降ろすよ」

そう言いながらキャップをかぶり、
立ち上がった。

「私は、バスで行く」

この時間のソウルは、
通勤の人でいっぱいだ。

誰に見つかるかわからない。

そんな私の心配がわかってか、

「大丈夫だって」

私の手をとり、
玄関へと向かい始めた。