cherryblossom 第３章 (ページ20)

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解放的ページ20

「うわぁ～すごい！！」

目の前に広がる海。
後ろは木々が茂った緑豊かな山。
まさに『自然を味わう』環境に、
思わず感嘆の声が出た。

「ドンヘとAもおいでよ！」

車を降りるなり、海へと駆け出したヒョクとシウォンに呼ばれて、

「行こうか」

私の手をとり海へと駆け出すドンヘ。

「えっ！？ちょっ……」

引っ張られるように、海へと連れて行かれるけど、
こういうのって、いやな予感しかしなくって、
止まろうとしても、ドンヘの力にはかなわない。

―パシャパシャパシャ―

海水を切るように歩くドンヘと私。
そんな私たちを見て、ニヤリとヒョクが笑う。

「うわっ！やめろよ！」

その言葉もむなしく、
ヒョクに海へと引きずり込まれて、
見事海へダイブしたドンヘ。

…………。

当然ドンヘに手を握られていた私も海へとダイブ。
だんだんと、服に海水がしみこんでくるのがわかる。

「ヒョク！Aまで巻き込むなよ！」

「あはははは～！……うぉっ！」

笑うヒョクを、仕返しとばかりに海に引きずり込むドンヘ。

そこから、海水のかけあいっこ。
すでに４人ともビショビショだから、容赦ない。

そんなベタなコトも、
解放的なこの場所が、楽しい気分にさせてくれた。