cherryblossom 第３章 (ページ18)

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残業（修正）ページ18

バーベキュー前日。
本当なら定時で帰って、明日のために早く寝たいところだが、
残業となってしまった。

でも明日が楽しみで、苦にならずパソコンに向かい続けて、
帰れる状態になった時には２１時を回っていた。

「プレゼン用の資料作り終えました。
確認お願いします」

別の仕事で残業しているスンヒョン室長に、
明日以降に確認してもらうために伝えて私がその場を去ろうとすると、

「A、明日休みだったよな」

そう声をかけてきた。

「彼氏とその友達とでバーベキューですって。
いいな～。私も行きた～い」

同じく残業しているミウさんが、
私が返事する前に答える。

「そうか……。ここのところあまり休んでないし、疲れているだろ。
思いっきり楽しんでリフレッシュして来い」

視線はパソコンに向けたまま、
あまり感情のこもっていない口調でそう言ったスンヒョン室長。

この人は何を考えているかよくわからない。

「はい。ありがとうございます。
それじゃ……、お先に失礼します」

形通りに頭を下げて、私は家路を急いだ。

バーベキュー当日。

目覚めてすぐカーテンを開けると、
眩い朝の日差しが部屋に射し込んだ。

ん～！バーベキュー日和！
楽しい１日が始まりそう。

軽く伸びをして、支度を始めた。

何着て行こうかな……。

私はクローゼットを開け、中から何着かの服を取り出し、
ベッドに広げる。

いろいろ動くだろうし、スカートよりはパンツにしよう。
日差しと虫刺されが気になるから羽織るものと帽子も必要かな……。

私は迷った挙句、Ｔシャツにショートパンツに着替える。
薄手のパーカーと虫よけスプレー、絆創膏などをカバンに詰め、
メイクに取りかかった。

……よし！

最後にもう一度鏡で自分の姿を確認し、
あらかじめ出しておいたノーヒールサンダルを履いて玄関を出た。