ホイッスルが鳴る。 ページ45
立向居くんが、修也の高校での活躍を楽しみにしている、そう伝えれば。
それはもうとても格好よくて可愛い笑顔で、強く返事をした修也。
「ふふ…修也凄く楽しそう」
「Aもね」
う。
「高校サッカーで待ってるぜみんなあ！」
綱海さんが、手をあげて声をかけた。そっか、綱海さんは1つ年上なんだっけ。
「高校かあ」
「なんだなんだ？皆やるだろ、サッカー」
円堂がゴールから歩み寄れば、綱海さんがちょっと心配そうに。
染岡くんが勿論！と返事をしたら綱海さんは高校サッカーが凄いんだ！って皆に語りかけた。
高校サッカーの必殺技かあ。
「けど、なんか物足りない感じで。今日それがなんなのかわかったぜ…お前らなんだよ！」
「僕達？」
「おう！お前らとじゃなきゃ、イマイチ暴れ切れねえんだよ！高校行っても、皆で伝説って奴を作ってやろうぜ…！」
拳を突き出した綱海さんに、伝説か…と呟いた鬼道さん。
「悪くないな」
皆が、目線を合わせては未来に想いを馳せる。
「皆、違う高校にいっても気持ちはひとつね」
「このメンバーなら確かに、新しい伝説を巻き起こしてくれると思うわ」
秋と、夏未ちゃんが皆を見詰めて“新しい伝説”を夢に描く。
どんな伝説を織り成すのか。
願わくば、その未来に。
その、伝説の瞬間に立ち会って行きたい。
「円堂！行くぞ！」
両チーム得点なしのまま、鬼道さんへボールが渡った。
「一之瀬！吹雪！行くぞ！」
名前を呼ばれた2人が、鬼道さんと一緒に駆け上がっていく…
「皇帝ペンギン…！」
「「2号…！」」
3人の皇帝ペンギンを、円堂は嬉しそうに笑った。
「ゴットハンド…！」
あの日、初めて見た円堂の必殺技。
あの瞬間から、円堂守の…雷門イレブンの伝説が始まったんだ。
「まさに原点！」
試合終了のホイッスルが鳴った。
0:0、チーム得点なしのまま、試合が終わった。
「皆！ありがとう！すっげえ楽しかった！」
自然と円堂を待って集まった皆。栗松くんが、ありがとうを返しては円堂を見詰める。
そんな円堂に夏未ちゃんが突然。
「最後に一言、元キャプテンとしてコメントが欲しいわね」
「え？！一言？」
動揺した円堂に、壁山くんを始め。
皆がお願いします、一言ください！とお願いすれば、そんなこと急に言われても…と困ったような円堂。
「〜くしっあ、ごめん」
ユニフォームで待機してたからちょっと、寒い。
「ほら、着ていろ」
「ありがとう、修也」
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守羽(プロフ) - 豪炎寺さとみさん» コメントありがとうございます！もう少しだけお付き合い頂けたら嬉しいです…！ (2022年10月10日 16時) (
レス) @page44 id: d0d25ba477 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺さとみ - 終わっちゃうんですか (2022年10月10日 13時) (レス) id: 507e2dc598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisagi/
作成日時：2022年10月2日 22時
