自由な君と。√24 ep.3 【ｲﾅgo】 (ページ24)

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しんしつ。ページ24

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それから夕飯とお風呂を終えたAは、大きめな寝巻きに身を包み寝室に行くべきかリビングに居るべきかで悩んでいた。

数分経っても戻る気配がないことに気付いた豪炎寺が扉を開き、ソファに座り込んだAへ困ったように眉を下げる。

「客室に布団を用意してある」
「客室…？」

こっちだ、と案内された部屋にはマットレスに布団。

「…ありがとうございます」

部屋の明かりをつけ、1歩踏み出す。
よく見れば枕の横には猫の形を模したクッションがひとつ。

ふむ…と豪炎寺は腕を組み扉に肩を預け、クッションを見つめてはもふもふと触れるAに思わず笑みが零れる。

視線に気付き、振り向いたAがクッションから手を離し恥ずかしそうに視線を逸らす。

「あの…透也くんはどこで寝てるんですか？」

会話の投げ方を間違えたことは驚いた豪炎寺の表情で察した。
答えを聞く前にわかる、どう考えたって夫婦の寝室と同じだ。

「ま！間違えました？！えっと、その……」

しどろもどろになるAに、豪炎寺は我慢が出来なくなったのだろう。肩を揺らしくすくすと笑いだした。

ふぅ…と呼吸を落ち着かせ。羞恥に頬を染め始めたAを見詰めた。
その瞳は静かに揺れていた。

その視線に呼応するように心臓がどくどくと早くなる。

「寝付けなかったら遠慮なく声をかけていい」
「……は、はい…」

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寝ぐずをした透也を優しくあやし、豪炎寺はベットライトを付け。
柴葉から送られてきたゴッドエデンの調査結果に目を通していた。

──ㅤ以上のことから、協力者が居たことは明白です。また、その協力者とAさんの行方不明に因果関係が有るかと私は思います。

「……協力者か」

タブレットを閉じ、時計を確認すると深夜の1時を回っていた。
寝息をたて、涎を垂らす透也の口元を拭い。豪炎寺はベットから降り、部屋の扉を開いた。

「…は？」

扉のすぐ横でクッションを抱え。蹲るAがそこに。

「A？」

触れるのを一瞬躊躇いながら、肩を揺らす。不意に触れた頬が指先にひんやりと冷えた体温を伝え眉間にシワが寄った。

声をかけていいと伝えたのに。

「…ぅ…ん？」

目を擦り起きようとするA。

「ごうえんじさん…」

少し甘く考えていた。13歳と言えどAAだと。
けれどそれは同じ時を共に歩んだからこそ。

「ミルクティとホットミルクどっちがいい？」
「……みるくてぃ」

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