自由な君と。√24【ｲﾅｲﾚ】 (ページ28)

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「だぁあ〜！！くそっ！！なんで俺が最後なんだよｯ！！」
「っあはは！！ひーー！あっははっ！！」
「あんたは笑い過ぎだ！」
「うわぁぁん！A〜っ晴矢がぶった〜！」

こたつを囲み、A、南雲、基山、緑川。
蓮池や八神に倉掛。他にも何人かが額を寄せて、トランプゲームを。

早々に抜けていた基山と八神が椅子に腰かけ、優雅にコーヒーを嗜む中。Aの隣で奮闘していた南雲がカードを宙にばら撒く。
南雲を笑った蓮池が背中をはたかれ、Aへと泣きついて。

そんな皆をAが楽しそうに見詰めていた。

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「わ、もうこんな時間！早く早くっ」

蓮池がAの腕を引き、みんなへと声をかける。
時計を見上げれば23時を指していた。

初詣へと向かうのに、早く行こうと急かす蓮池の声に、やれやれと腰を上げていく。

「私は行かない」
「私も、特番見たいので…」

寒いのは平気だけれど、わざわざ人混みの中に行くことは無い。そう言い切り、ダイヤモンドダストとして肩を並べた数人が部屋へと戻っていく。

「結局、こうなるのな」

玄関先に集ったのは。
Aを初め、南雲に蓮池、厚石、そして緑川。

基山も八神も、行ってらっしゃいと手を振った。
プロミネンスの他のメンバーは、こたつから出ることすらままならず。
ちぇ…と唇を尖らせるAに緑川が眉を下げる。

「ほら、行こう」

先陣を切って歩き出した南雲に続いて、ゆっくりと歩き出した。
南雲の隣でひたすら楽しそうに話続ける蓮池。聞いているのかも怪しい南雲だが。

厚石と緑川に挟まれて歩くAは、思い出したように2人を見詰めた。

「2人は学校どう？楽しい？」
「まぁ、あんまここと変わらないしね」
「そうそう」

変わらない、というのは同じよ学び舎にお日さま園の皆がいるからだろう。

「Aは？」
「ん！毎日楽しいっ」

眩い笑顔を見せるAに、厚石は安心したように目を細める。
緑川も相変わらずそうでよかったと微笑んだ。

「おーい！こっちだよ」

蓮池の声に顔を上げ、階段を駆け上がっていく。
人混みに紛れ、先を歩く南雲と蓮池と差が広がっていけば、突然の波打ったような人混みに。

「A！」
「茂人…、」

指先は掠め、瞬く間にAは波に呑まれてしまった。

「……あー」

厚石が手のひらを見詰め、心の中で祈る。どうか、晴矢の逆鱗には触れないでくれよ…と。

「……リュウジくん？」
「ごめん、A…」

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