自由な君と。√24【ｲﾅｲﾚ】 (ページ18)

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体育祭の季節。ページ18

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「霧野は今年もリレー？」

休み時間、次の時間で体育祭へ向けての参加種目を決める。
机へと赴いた霧野へとAが声をかければ眩い笑顔で頷かれた。

「Aもリレーだよね？去年アンカー凄かったし」
「あれは先輩達が……」

思い出すだけで少しだけ恥ずかしい。けれど、楽しかったことを思い出し。

「男子も豪炎寺くんと鬼道くんで変わらないよね？」

隣にいた2人へ声をかければ、当の2人はどうだろうか？と首を傾げた。
特に、やりたい種目が無いのだろう。

リレーに対し、それ程魅力を感じていなかった3人に相反し、クラスメイトは想像を超える熱意で3人をリレー選手へと推した。

「今年こそ優勝じゃおらぁぁあ！！」

「……お前達ね、その熱意を勉強にも見出してくれよ」

担任の涙はさておき、去年の再戦を胸に体育祭へと準備が始まった。

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「え？リレー出るんですか！すっっごい！！」

Aがリレーに出ると聞いた柴葉が目を輝かせながらタオルを畳む。
その横で、Aはボールを磨きながら小さく返事をする。

「まあまあ、今年もアンカーよろしくねA」
「嫌ですよ。3年の真城先輩がやれば…………先輩？！」

既に、進学のためにと部活を引退していた3年になった真城がそこに。
やっ！と手を挙げて相変わらず表情が読めない。

「え、せ、先輩？！」

柴葉が驚いて深く頭を下げる。
その姿に徹底された帝国学園の上下関係が垣間見れた。

…いや、佐久間と不動への扱いの差を考えると違うかもしれない。

「今年もって……1年でアンカーやったんですか？」
「うん。突然先輩に言われて」
「やー、私体力がないから1周はきついんだ」

乾いた笑いの真城に、冷めたような目で見詰めるA。

「……あ、柴葉さんは確かA組だったよね。それだとリレーは別か」
「はい。同じ組になれたらいいですが…」
「え？君特進なの？めっちゃ頭いいじゃん」

話の腰を折った真城は、勉強教えてくれる？と目を輝かせた。

「１年に何を言ってるんですか先輩」
「わーい、雷門おひさ〜」

緩やかな空気に、呆れたように溜息をついた。
そんなマネージャー達を遠くから見守る部員たちは、マイペースな真城にペースを乱される雷門達を楽しげに見ていた。

「や〜、やっぱ雷門は美人だよなぁ」
「柴葉も可愛い担当で癒される」

そんな会話を耳に、鬼道が不機嫌そうになれば豪炎寺へと視線が向けられた。

「Aの名前は上がらないな」
「出なくていい」

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