自由な君と。√24【ｲﾅｲﾚ】 (ページ11)

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新生イレブン。ページ11

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「今年からコーチとしてAを代理に置くことにした」
「に…っ？！」

変な声が出てしまったAは、監督を凝視。

「なんだ？元々そのつもりで居るんだろう？」
「えっあ、いやっ…ゆくゆくはというか、大学は、というお話で……！」

慌てるAに、鬼道と豪炎寺は笑いあった。
3年になれば夏の試合を最後に、大半が部活を去る。

推薦で残るであろう、豪炎寺と鬼道の主力は別としてもAは間違いなく夏には部活を去る。
雷門もその予定だろう。

で、あれば。

「部長とキャプテンは決まったか？」

監督の言葉に、はっとした豪炎寺と鬼道が前に出る。
結果がわかっていたからこそ、あえて話し合いメンバーに決めさせた監督は頷いた。

誰もが認め、自分達で選んだからこそ、そこに傲りも僻みもない。

「雷門、キャプテンマークを」
「はい」

監督に指示され、鬼道へとキャプテンマークを手渡す。

「鬼道キャプテンと、豪炎寺部長だな。全員異論は無いな」
「はい！」

それから、豪炎寺へ怒涛の勢いで告白してきた鬼道の後輩。
帝国学園からやってきた豆柴こと、柴葉もマネージャーとして入部してきた。

サッカー部に関わっていたこともあり、マネージャーとしての仕事を期待した所。

何も無い所で転んでは、ボトルをひっくり返したり。
タオルは脱水ができずにそのまま干そうとしたり。

スコアブックを手渡せば、首を傾げ。

「手強い」

思わず零れた本音に、慌てて頭を下げて謝る柴葉。
その全てが、帝国にいた時は専用の人がいた為、柴葉はマネージャーとして、特に何もすることも無かったと告げられた。

「とりあえず、ゆっくりでもいいから覚えていこうね豆柴さん」
「はい、A先輩…！」

苦手意識はあったものの、柴葉という少女は。
豪炎寺への当たって砕ける告白という行動が念頭にありつつも。

それを上回る程に、底抜けに明るい笑顔で誰よりもグランドを駆け回りできる全てをチャレンジしていく。

そんな、頼もしい新入部員達と共に、新生イレブンが誕生した。

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