□小山side□ ページ37
俺とまっすーが打ち合わせをしている最中、手越とシゲがはけていったのは見えていた。
手越の顔が真っ青だったのも。
．
打ち合わせが終わってCMも明け、VTRが始まっても、手越とシゲは戻ってくる気配もなく。
スタッフさんの焦った声が、イヤモニの中で飛び交っていた。
増「……戻ってきた」
まっすーが俺の耳元で囁く。
横を見ると、ぐったりとしている手越と、心配そうなシゲ。
手越の具合が良くないのは、誰の目から見ても明らかで。
それでも手越は、笑っていた。
戻ってきた2人は心配そうな共演者さんたちに深く頭を下げながら、手越は俺とまっすーの間の、シゲはまっすーの隣の椅子に座った。
小「大丈夫？」
手「うん。なかなかもどってこられなくてごめんね」
小「いいんだよ、ゆっくり休んでて」
手「ありがとう。…でも、ちゃんとやりたい」
小「……そっか、そうだよね。てごちゃんだもんね」
こくんと頷いた手越は、いつにも増して格好良く見えた。
．
小「てごちゃん？……てーごーし？大丈夫？」
休憩することなくなんとか出続けていた手越の様子がおかしい。
今は俺と手越とシゲマスにわかれて立ってVTRを見たり他の方の企画を見たりしているんだけど。
手越の顔色は真っ青で、涼しいのに汗をかいていて、でもなんだか寒そうで、いまにも倒れてしまいそうなほど弱々しい。
手「…うん。だいじょうぶだよ」
小「……気持ち悪いの？吐きそう？」
手「だから、だいじょうぶだって。ぜんぜんよゆ……う、っ……！」
小「てごし！？」
手越が床にしゃがみこむ。慌てて背中をさすってもがたがたと震えて止まらない。
小「大丈夫じゃないじゃん…！無理するなって言ったのに、」
手「むりしてないもんっ…」
小「……っ、取り敢えずはけるぞ、」
しゃがみこんでしまった手越の背中を支えながらはける。
手「…っ、はぁ…っ！」
表からは完全に隠れた瞬間に、手越がしゃがみこむ。
こんな状態で、絶対大丈夫じゃないのに
どうして大丈夫だと笑えるのか。
小「これで無理してないとか、…！」
必死に背中をさすりながら高ぶる感情を抑える。
怒りではないけど、悔しい。
手越が辛いことを言ってくれなかったことが、とにかく、悔しい。
手「だってむりしてないし！おれでるよ、もうだいじょうぶだから、でる、っ」
小「大丈夫じゃないでしょ、？」
立ち上がってよろけた手越を座らせる。手越は、チャラいようで頑なだ。
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ふわり(プロフ) - アスタさん» 完結してしばらくたったのにまだ読んでくださる方がいたなんて嬉しいです（ ; ; ）こんな長く拙い文を読んでくださったんですね光栄です…！私のお話で泣いてくださったなんてめちゃくちゃ嬉しいです、わざわざコメントありがとうございました……！(^^) (2017年10月6日 22時) (
レス) id: 841f60ac53 (このIDを非表示/違反報告)
アスタ - 今更ながら最初から読みました！初めてこういう小説でマジ泣きしました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2017年10月5日 2時) (携帯から) (レス) id: c9d4810d09 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - 手越香澄さん» ありがとうございます（ ; ; ）私もこれを書くのが日課だったし楽しみだったし、なにより寂しいです（ ; ; ）いつもコメントありがとうございました…！長い間ついてきてくださってありがとうございました(^^)また是非コメント欄でお会いしましょう！ (2017年8月24日 19時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - すだちさん» 素敵だなんて…！嬉しいです(>_<)ありがとうございます！確か前もコメントくださいましたよね、？またコメントしていただけるなんて嬉しいです…！これからも頑張ります…！また是非コメント欄に遊びにきてくださいね(^^)いつでもお待ちしています…！ (2017年8月24日 19時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - ゆきさん» こんなに長かったのに全部読んでくださってありがとうございます(^^)文章を褒めてもらえる日がくるとは…。嬉しいです！新作出しましたので興味があればのぞいてみてください(>_<)番外編…！考えてなかった！けど書きたいです！そのときはまたお願いします…！ (2017年8月24日 19時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわり | 作成日時：2017年6月5日 22時
