惚れ薬 . (青) (ページ3)

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･ころんside

「ころんっ！！腰が引けてるぞ！」

早朝6時から武芸をする僕。

そして指導してくれている父のルクロス。

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あ、そろそろ終わりの時間だ

「これにて武術習事を終わる。礼。」

こ「いつもありがとうございます父上。」

「お前がこの国を担っていくんだ、俺が教えないでどうする。」

こんなにお堅い父上だけど本当に優しくて大好きなんだ。

あ、そろそろAちゃんがカフェに来る時間になる。

こ「エリカ」

エ「はい、ころん様。」

こ「シャワーをしてくる。いつもの着替えを。」

エ「かしこまりました。」

こ「それと僕の部屋に置いてあるアロマの予備はある？」

エ「ありますよ。」

こ「それを包み紙で包んでくれ。渡したい人がいるんだ。」

エ「ふふっ、かしこまりましたっ」

ぺこりと微笑みかけて立ち去るエリカ。

シャワーを浴びるとするか。

臭いと思われたくないし、Aちゃんに会うのに

身嗜みが悪いままでは会えない。

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エ「ころん様、アロマを包めましたよ。それとアロマを垂らす石も付けておきました。」

こ「そうか、ありがとう。」

エ「それでは。」

僕のメイドはほんとによくできるな。

メイドのエリカに感謝しながら支度を済ます

こ「父上。城下町に行って参ります。」

「最近毎日通ってるでないか。誰かと会う用事か。」

こ「はい。街のカフェで。」

「そうかそうか。行って参れ。女は待たせてはならんぞ。」

こ「ありがとうございます。父上。行って参ります。」

約束の時間、間に合わなそう。

急いで石段を駆け下りる。

カランカラン

息を切らしてはいると、いつもの席で窓の外を見て

ベリージュースを嗜むAちゃんの姿があった。

こ「Aちゃんっ、遅れてごめん」

『全然？それに朝の新聞配達で見ちゃったんですっ』

何やらニヤニヤ話す彼女。

こ「何をだい？」

『ころんさんが、武芸をしているところですよぉ、もぉかっこよくてっ』

こ「ばっ…見てたのか？！」

『はいっ、目に焼き付いちゃってますよお』

僕の武芸を見れただけでこんなに表情を変えちゃうAちゃん

恐ろしいほど可愛らしい。

こ「あ、そうだ、これ。」

『あ、こないだ言ってた……アロマ？』

こ「そうだよ、」

頬杖を着いて包みを開けるAちゃんを見つめてる。

瓶の蓋を開けて手で仰いで匂いを確かめてる

『はわぁ…ころんさんのにおいっ』

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