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舞「青柳です」
「あっ、左様でございましたか、ご案内致します」
青柳…旦那さんの苗字だろうか。
「青柳様、奥様とご友人様がお見えです」
「ん、中に入れてくれ。」
「かしこまりました」
「それでは中にどうぞ」
恐る恐る中に入ると
舞「青柳さん、遅れてごめんねー、」
青「ううん、全然。じゃ、座りな？」
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聞き覚えのある声、心做しかチクチク胸が苦しい。
青「君は……澤田ちゃんかな？」
『は…い、』
青「いつも舞佳がお世話になっております」
青「舞佳さんの婚約者の青柳こたろうです」
「あ、こんばんは、こたろうの友達の百川さとみです、よろしく。」
『よろしく…お、ねがいします……』
舞「どうしたの、？気分悪い？」
『ううん、なんでもない…』
目には見えないモヤモヤが私を取り巻く
でもまだ確証はないから。
声が似てるだけかもしれない。
そう願いたい。
『「「「乾杯」」」』
青「澤田ちゃんって下の名前なんて言うんだっけ？」
『Aです、』
青「Aちゃんかー。いい名前だね」
舞「ちょっとー！私のA取らないでよね笑」
百「てかさっきから俺空気過ぎない？笑」
青「自分から入ってきてよ笑笑」
百「Aちゃん達はなんの仕事してるの？」
『乙女ゲーム会社のお客様センターです』
舞「乙女ゲームのキラキラさとは裏腹に超どブラックなんだよ〜」
『ほんと、ご飯もまともに食べれないですよ笑』
青「だから2人してそんなに痩せてるのね笑」
『…あ、あのっ……』
『青柳さんと百川さんはどんなお仕事を…』
青「僕達はねー、」
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青「活動者って感じ。」
百「そう、みんなを楽しませるエンターテイナー」
舞「今めちゃくちゃ人気なんでしょー？」
青「Aちゃん聞いたことないかな？」
百「俺ら、すとぷりに所属してるんだ」
必死に返しを考える
知ってますって言うべきか、知らなかったって言うべきか。
分からない。どこで出会ったの？
舞佳ところんくんが？何処で？どの様に？どんな経緯で？
嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！！！！
『ごめんなさい…御手洗行ってきます』
荷物を持って個室のドアを閉める。
従業員の方に値段を聞く
「5万2000円となっております。」
『これで』
10万を置くと足早に歩き始めた
もう嫌になって店を飛び出した＿＿＿＿＿＿
･
続く
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作者名：ゆあ | 作成日時：2021年9月23日 18時
