ハイロー男主短編

泣き虫年上RUDE×スモーキー ページ5

(スモーキーの死際に会えなかった年上)

スモーキーから用事を押し付けられた(名前)は山王商店街に居た。

買い物袋を提げた(名前)はバイクに跨がって帰ろうとしていた。

「あれ、お前黒浜か？」

『？…お前は、山王のダン？』

「おう、お前こんな所で何しとんねん」

『スモーキーに言われて買いモン』

「は？！買いモン！？お前今無名街どうなっとんのか知らんのか！」

何の事かと無名街の方を見てみると煙がモクモクとあがっていた。

「早よ帰れ！九龍がRUDE潰しに行っとんねん！」

『ッチ！有り難なダン！』

ダンに急かされ(名前)はバイクを走らせた。

バイクを走らせていると目から涙が出てくる。

目の前が滲んで危ないと思っているのに涙は止まらない。

『っくそ！』

無名街につくと廃墟に入る。

そこにはコブラや雨宮兄弟、琥珀、九十九まで居る。

「黒浜…」

自分の名字を誰かが呟いた。

フ、とその奥を見るとRUDEのメンバーが寄りかかるスモーキーの周りに集まっていた。

そこに近付いていく(名前)の目は近付く程に涙でうるんでいく。

『スモーキー…』

死 を悟った(名前)はスモーキーの前にしゃがみ込みその頬を撫でた。









(間に合わなくてごめんなスモーキー、俺が九龍とやってれば…)
(後悔なんかしないで下さいよ)

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