【テニプリ】好きだけど嫌いなモノ3【不二周助】

112球 ページ34

〜跡部side〜

部活が終わり、Aと帰ろうとすると、先に帰ってほしいと言われた

俺様と帰るのが嫌なのか？


prrrprrr


丁度その時、電話がかかってきた


跡「なんだ、Aじゃねーの」


俺様は急いで電話に出た


貴「もしもし、跡部先輩？」

跡「なんだ、Aか

どうした」


ディスプレイを見て相手を確認したくせに、もう一度名前を呼ぶ

無駄な行為だと思いながら、Aを呼べることが嬉しかった


貴「……少し長くなるんですけど、いいですか？」

跡「ああ」


Aは少し溜めて答えた


貴「２週間後、球技大会がありますよね
私、それに出ることにしたんです
種目は女子テニスダブルス混合
相手は、礼門英梨華先輩です

そこで、今日から二人で練習することにしたんですけど、今から英梨華先輩の家で練習して、夕食をごちそうになって帰ることって大丈夫ですか？」

跡「!!」


まさか


この球技大会の優勝者は各種目の部活のレギュラー、しかも一番強い奴と戦うことゆ許される

Aはここに強くなるためにきた

Aにはうってつけかもしれないな


いつ礼門と仲良くなったのか知らないが、まぁいいだろう
何かあったら俺様が止めるだけだ


跡「分かった」

貴「!!」

跡「ただし、帰るときは連絡しろ」

貴「はいっ!!」


Aがとても嬉しそうな声を出した
礼門といるのがそんなにいいのか


少し、苛立ちを覚えた


跡「じゃあ、いってよし」

貴「はいっ!!!!」


Aは元気に電話を切った


それに引き換え、俺様の心は何故か沈んでいった


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