【テニプリ】好きだけど嫌いなモノ3【不二周助】

102球 ページ24

アイツが去った後、私は散らばっているボトルを片付け始めた


貴「どこにいっても変わらない……」


どこにいっても


青学だと英ちゃんで
氷帝だと跡部先輩
多分、聖ルドだと観月さんか裕太先輩


どこにいっても変わらないならそれを受け入れればいい

逃げていたら変わらない

私は、何のためにここにきたのか

強くなるためじゃなかったのか


逃げ出したら変わらない

また同じことの繰り返しだから


「何してるの？」


振り返るとそこには、チョタ先輩がいた


貴「……何でもないです」

鳳「何でもないならそんな悲しい顔しないでしょ」

貴「悲しくなんか……」

鳳「ドリンク、溢されたんでしょ？」

貴「!!
何で……」


何でそこまで分かるの
アイツは、私が溢したと言っているハズなのに
私が悪いと言いふらしているハズなのに


鳳「あの先輩、テニス部の為なら何でもやるって有名だから
Aちゃん来ないし、丁度のタイミングでペットボトル持ってきたしね
レギュラー陣は一発で分かったよ」


“レギュラー陣は”

ということは、他はどうか分からないってことか


鳳「あのさ、俺らはずっとAちゃんの味方だから
何かあってもAちゃんのこと、裏切らないよ？
Aちゃんが苦しいなら、辛いなら、俺が支えてあげるから

だから、一人で抱え込まないで」

貴「チョタ先輩……」


そんなに、優しくしないで

私は、また甘えてしまうから



だから、この言葉を言うことを許してください



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