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side kei
トンっと指が画面に触れる。
そこから聞こえてきたのは、酔ってろれつのまわっていない俺の声と少し呆れたような高木の声。
「たかぎのすきなひとってぇ、どぉんなひと?」
「んー、伊野尾くんに似てるかも。」
「じゃあ、おれで予行練習しちゃえば?」
「予行練習?」
「ふたりだけの密室だよぉ?おれべつにたかぎとならなにしてもいいし〜」
「なにしても…?」
ベットに倒れ込む音がした。
そこからはただ自分の声と思いたくない甘い声がひたすら流れる。
「あぅ…んっ…たかぎぃ…」
「今くらいは雄也って呼んでよ」
「はぅ…んっ…ゆぅ…やぁ…」
俺は耐えられなくなって、高木の掌からスマホを奪いとる。
「ね?わかったでしょ?」
「…もういいや。言う。
俺、高木が好き。」
「…っ!?
きゅ、急に言われるとなんか嬉しい。」
高木は頬を赤くして、自分の長いアッシュの髪をわしゃわしゃとかく。
それから、またぎゅっと俺を抱きしめてくれた。
「今日から恋人ね。伊野尾くん。」
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syuri(プロフ) - かのさん» めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます。更新頑張りますね! (2018年8月3日 21時) (レス) id: 6144f4462e (このIDを非表示/違反報告)
かの - 続きすっっっごく気になります!! 読んでてドキドキします!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年7月28日 7時) (レス) id: 9c84d691f0 (このIDを非表示/違反報告)
syuri(プロフ) - きなこさん» いやもうね、瑛治くんしか出てこんかったwww丁度いいかなーと思ってwww (2018年6月9日 18時) (レス) id: 6144f4462e (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ちょまwwwwww 誰かと思ったら瑛治くんwwwwwwwww (2018年6月9日 18時) (レス) id: 32cee10fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅり | 作成日時:2018年5月2日 19時