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side yuya
ーーそれから、また数年が経った。
俺の中で、あの問は罪だという答えが出て、あの時のことも何もかも忘れようとした。
その事に、彼は気づいてた。
伊野尾くんと二人でいる時は、常にこっちを見て、少しだけ笑って。
そして、伊野尾くんの頭を撫でる。
あの日までの俺だったら、有岡くんの隣に誰かいるなんてだけでとても耐えられなかった。
今すぐにでも、奪い返そうとしただろう。
でもいまは、どう頑張っても、その気持ちは、湧いてこなくて。
ああ、俺はもう、大罪を犯してしまったんだなって。
そして、俺と伊野尾くんと有岡くんには、遂にあの日が来てしまった。
side daiki
「ねぇ、大ちゃん。俺ら、別れよう。」
俺にとって2度目の好きな人からの別れの宣告。
「いのちゃ、ん。なんでよ…」
分かってた。自分の中で、はっきりと答えは出ていたのに。
あのあと、高木が、俺をまた奪ってくれるようにって、俺のことを好きだったいのちゃんと付き合った。
忘れられない高木への恋心の中で。
「俺、好きな人が…できた。」
この瞬間、俺の中の何かが弾けた。
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syuri(プロフ) - かのさん» めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます。更新頑張りますね! (2018年8月3日 21時) (レス) id: 6144f4462e (このIDを非表示/違反報告)
かの - 続きすっっっごく気になります!! 読んでてドキドキします!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年7月28日 7時) (レス) id: 9c84d691f0 (このIDを非表示/違反報告)
syuri(プロフ) - きなこさん» いやもうね、瑛治くんしか出てこんかったwww丁度いいかなーと思ってwww (2018年6月9日 18時) (レス) id: 6144f4462e (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ちょまwwwwww 誰かと思ったら瑛治くんwwwwwwwww (2018年6月9日 18時) (レス) id: 32cee10fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅり | 作成日時:2018年5月2日 19時