#2 ページ3
side kei
真っ白い。
それでいて、あったかい。
なんだろ、誰かに抱きしめられている感覚。
「大好きだよ。」
激しい頭痛の中でこだまする声。
どこか安心するその声。
「俺も、すき。」
その一瞬、それが自分の言葉だって分からなかった。
でもその次に聞こえてきたのは、聞きなれた笑い声
高木のこえ。
その事にやっと気づいた俺は、なんとなくまぶたを開けるのが怖くなる。
だって開けたら、きっとそこにはあいつがいる。
「伊野尾くん、起きてるでしょ?」
見なくてわかる。ニヤニヤ笑ってる。
もう今は何もかもお見通しだ。
俺は、やけに重いまぶたを開けた。
そこには、陽射しに照らされて、まるで天使のように美しいあいつがいた。
「伊野尾くん、おはよ。」
俺はとにかく離れようとして、起き上がろうとした。
「痛っ…」
「そんな離れようとするとか、ひど…」
また手を引っ張られて、抱き締められる。
さっきまで痛んでいた腰は、今の状況を雄弁に語っていた。
136人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
syuri(プロフ) - かのさん» めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます。更新頑張りますね! (2018年8月3日 21時) (レス) id: 6144f4462e (このIDを非表示/違反報告)
かの - 続きすっっっごく気になります!! 読んでてドキドキします!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年7月28日 7時) (レス) id: 9c84d691f0 (このIDを非表示/違反報告)
syuri(プロフ) - きなこさん» いやもうね、瑛治くんしか出てこんかったwww丁度いいかなーと思ってwww (2018年6月9日 18時) (レス) id: 6144f4462e (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ちょまwwwwww 誰かと思ったら瑛治くんwwwwwwwww (2018年6月9日 18時) (レス) id: 32cee10fb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゅり | 作成日時:2018年5月2日 19時