泣き虫の王様と笑わない英雄 (ページ4)

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笑顔ページ4

「なんでわかんないんだよ」
「・・・だって、僕一回も笑ったことが無いから」
「・・・笑ったことが無い・・・？」
「ずっと・・・一人ぼっちだったから・・・。ずっと一人で宇宙を旅してて、話し相手もいなくて・・・。この星に来てもみんな僕と話をしてくれないし、かかわりが無かったから。」
「だけどね・・・きっと・・・今は・・・」
「おい、お前なんで泣いて・・・」
「僕、初めて話したのがデデデ・・・君なんだよ・・・。だから・・・僕・・・初めて話して・・・とっても・・・うれしかったんだよ・・・」
カービィの目からは大粒の涙がぽろぽろとでている。
「・・・泣き虫なのはおたがいさまじゃねーか」
「デデデ・・・僕・・・デデデの友達になっていい？」
「友だと？笑わせるな！俺とカービィ、お前は俺の・・・ライバルだ！！」
「ライバル・・・？」
「今回の勝負は俺の負けだ。だけど俺はお前に絶対勝ってやるよ。ライバルとしてな」
そういってデデデはにぃっと笑った。
「なにいってんの！デデデが僕に勝つなんてありえないよっ！」
そう言ったカービィの顔はデデデに負けないくらいの笑顔になっていた。

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