Peep into THE RAMPAGE４

161『メンバー』× Kazuma.K ページ11

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壱馬「…A、ちょお出掛けへん？」




部屋で寛いでたら、急にきた壱馬さん
それだけ言ってすぐ出てってしまった



…壱馬さんと2人で出掛けるの久しぶりだな
何かデートみたい、何着よう

1人できゃっきゃして鏡とにらめっこ



壱馬さんカッコいいしお洒落だから
隣に居ても恥ずかしくないような…









「壱馬さんっ、すいません！」



メイクしてたら時間かかっちゃった〜って慌てて玄関まで来たら、壁に寄り掛かってた壱馬さんが私を見て固まった


…固まった？




「…へ、変ですか」



壱馬「…や、ええんちゃう」




言いながら顔背けるから、やっぱり自信無くしてしょげた私の腕を優しく掴んで 行こう って歩き出したの






私の一歩前を歩く壱馬さん、Aはこっちねって車道側歩いてくれてる…やることも男前

そんな壱馬さんの右手、掴んでみようかなって手を伸ばした時に着信音が鳴り響いた




壱馬「…ちょ、待ってて」




私から少し離れて電話に出た壱馬さんから目を逸らしたらショーウィンドウに飾ってあるネックレスが視界に入って


思わずガラス窓に飛び付く




「…わぁ、綺麗」




綺麗で可愛い、こういうの大好きだけど
ちょっと私には高いんだよなぁ…

もっと頑張って、後でご褒美に買おう

なんて考えてたら、電話を終えた壱馬さんがこっちに来て




壱馬「ごめん、俺夜から仕事入って…、」



「そうなんですか？じゃあどこかカフェでも入って…」



壱馬「A、こういうの好きなん？」



「え？…いや、はい。まぁ…」




やば、遠回しに買ってくださいって言ってるみたいになっちゃったかな

どうしよう
何か言葉付け足さなきゃ…





壱馬「…よかった」



「…え？」



壱馬「ちょっと目、閉じて」




なんて言われるがまま素直に目閉じたら
壱馬さんの気配が後に回る




壱馬「…目開けてみ」



「……え、これ、」




私の胸元に輝くのはさっき見たネックレス
よりももっとずっと素敵なネックレスだった




壱馬「バレンタイン、のお返し」




優しく微笑む壱馬さんが頭を撫でて
何買ったらええか分からんくて
…って。こんな素敵なもの、嬉しすぎるよ





壱馬「…と、それ買った時に付いてきたからこれも貰ってや」



「…飴？」



壱馬「キャンディ、な」



「私、最近朝 飴舐めてるんで嬉しいです！」



壱馬「…バカ、お返しのキャンディの意味知らんの？」



「…意味？」







……あなたが好きです。

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