Peep into THE RAMPAGE２

92『メンバー,恋人』× Shohei.U ページ42

(翔平side)
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「いっちゃん、見て！お揃い」



樹「…真似した」



「だっていっちゃんかっこいいんだもん」



樹「Aは女の子なんだから別にかっこよくならなくたっていいでしょ」





楽屋の隅の方で、嬉しそうに樹にキャップを見せるAを、これまた嬉しそうに頭を撫でる藤原樹。




……Aさん、此処に彼氏という俺がいながら、何故樹？何故頭を撫でられてそんな嬉しそうに笑う？





「……あ、翔平！見て〜！いっちゃんとお揃いにしちゃった」




樹越しで俺を見て、小走りで駆け寄ってくるA。それにつられるように俺を見た樹が、「やべっ」て顔して慌てて楽屋を出て行った。





翔平「うん。それいつ買ったの？」



「昨日！午後暇だったから」



翔平「なんで俺を誘わなかったの？」



「えー…だって翔平、まこっちゃんとアメコ行ってたじゃん」



翔平「Aに呼ばれればすぐ行くって」





なんて言いながらAの頭からそっとキャップを取ると、「あっ」て寂しそうな顔で俺の手元を見詰めた。




翔平「…これそんなに大切？」



「うん…」



翔平「ふうん」




まじまじとキャップを物色する俺を、怪訝な顔をして見詰めるA。平然を装ってるけど、俺だって今すぐそんな顔したいよAさーん…笑





翔平「樹ねぇ…」





カッコイイよね、ランペの王子様だもん。

クールな性格で最近筋トレめちゃくちゃ頑張ってつけた筋肉だってすげーカッコいい。




同い歳だけど俺より全然色気があって大人っぽいよ




……じゃあなんでAは俺を選んだの？

って、そんなこと怖くて聞けないけど。





「……しょーへー？」



翔平「ん？」



「妬いてる？」




すごい直球に聞いてくるもんだから、思わず固まった。"独占欲強い" なんて思われるのが嫌で必死に首を振ると「ふうん」って興味無さそうに椅子から立ち上がる。




「…まこっちゃんのところ行ってくる」




翔平「ダメ。なんで」




「妬かないんでしょ？大丈夫じゃん」




はぁもうずるいよ。


本当はずっと隣に置いておきたい

他のメンバーの所なんて行くなって言いたい

可愛すぎて、心配だから。





翔平「ここに居て」



苦し紛れにそう言う俺に、「はぁい」なんて可愛く返事してくれちゃって





翔平「はぁ…独占欲剥き出し」




思わず自分に苦笑い。






だけど、可愛すぎる彼女がいけないと思う。

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