Peep into THE RAMPAGE２

70『メンバー』× ３Vocals ページ20

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『…じゃあ次、4人の撮影の準備お願いします』



"THE RAMPAGEのボーカル3人×紅一点"



なんて書かれた企画書を読んでいると、スタッフさんからそんな声が届く。




さっきまでされていたボーカル3人の撮影は、もうみんな慣れっこって感じで、衣装もメイクも本当に様になっていてカッコよかった。




私なんて、着慣れない真っ白なワンピースを着せられて、いつもボサボサな髪を緩く巻かれて、ピンクのチークとリップを付ければそれはそれは別人。




「…なんか、恥ずかしいなぁ」



『とっても可愛いですよ』




メイクさんが最終チェックをしてくれている中呟くと、優しく微笑んでくれた。




……でもやっぱりあの3人の所行きたくないなぁ




なんて憂鬱になってたら





北人「A！」



メイクさんの後ろからひょこっと顔を出した北人くん



いつもの可愛らしい彼は何処にもいなくて、近くで見れば見るほどカッコよかった




見惚れちゃいそう…





北人「A、超可愛い」



「えっ、」



北人「…行こ！」





ふにゃって笑いながら私の手を引く北人くんにつられて２人のもとへ向かう




可愛いって…照れ臭いけどやっぱり嬉しいな。







北人「はい、Aは真ん中」



陸「来た来た、お姫様」



壱馬「…ほんま真っ白」




北人くんに促されて座ったのは、真っ白な3人掛けソファーの真ん中


右隣に北人くんが、左隣に壱馬くんが、そして私の後ろには背もたれに手を付いて立つ陸くんが




『いやぁ、様になるねぇ』


『本当に、お姫様みたいですね』




カメラマンさんが、カメラを調節しながら目を細めて笑うと、周りのスタッフさんが頷いて




……あれ？





真っ白なソファーの真ん中に座る、真っ白なワンピースを纏った私と

それを取り囲む真っ黒な衣装の3人




どんなコンセプト……聞いてないよ





壱馬「足引っ張んなよ」



北人「Aが緊張するような事言わないでよ」



陸「大丈夫、肩の力抜いて」



「う、うん…」




余裕そうな皆に圧倒されながら



『カメラ見てくださーい』



っていう合図が聞こえて
照明で眩しい中、必死にカメラレンズを探す




『…よしじゃあ自然な流れでお願いします』



「…へ？」




カメラマンさんのそんな言葉に、慌てて壱馬くんを見詰めると、ゆっくり私を見てから距離を詰めて




壱馬「…似合ってる」




「え？」



壱馬「可愛いやん」





私の髪を指に巻きながら微笑んだ

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