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樹「こっちっす、」
北人「ごめん、待たせた」
樹「こっちこそ急にすいません」
北人「いいよ別に。樹に誘われなかったら俺、家の中で死んでたかも」
樹「なんすかそれ笑」
店に着くと既に樹が座っていて、目を細めて笑った後メニューに目を光らせた。
隅から隅まで見て「どれにすっかな」ってぶつぶつ呟いてる。
北人「……俺ハンバーグで」
樹「相変わらずっすね」
北人「ラーメンの次に好きなんだよね」
そんな会話をしながら結局樹もハンバーグに決めて、注文をし終えると「北人さん」ってしっかりと向き直った。
北人「どしたの？」
樹「……どうっすか」
北人「……え？」
樹「…Aさんと」
北人「どう、って」
樹「俺、お似合いだと思いますって言ったけど…あれ嘘じゃないっすよ」
樹の瞳が真っ直ぐにこっちを見ていて、
この人は何を知ってるんだろう
何を見たんだろう
そんな焦りが頭の中を占めた。
樹はあまり多くを語るようなタイプじゃないから、理解するのが難しかったりする。そんな彼の意味深な発言にどきどきと心臓が音を鳴らす。
北人「……何も、無いよ」
樹「……あの、北人さん」
北人「ん？」
樹「何か隠してますよね」
北人「え、」
樹「…Aさんも」
ここに着くまでの時間、そう遠くはないはずなのにすごい長く感じたのは何か嫌な予感がしてたからかもしれない。
一つ下のくせに、俺の事よく見てる。
樹「…言わなくていいけど、なんかあったら相談乗りますよ」
コーラが入ってるグラスを掴んで笑った。
樹「北人さんが言いたくないこと無理に聞き出すつもりないし、でもたまにすげー眉間にしわ寄せてる時あるから」
北人「うそ、俺そんな顔してる？」
樹「無意識であれは相当やばいっす」
また笑ったかと思えばコーラを飲み干して、まるで酒を飲んでいるかのように ぷはって吐き出した。
樹「……お似合いです」
自分で言うのもなんだけど、樹は俺によく懐いてると思うんだ。無口で無表情の樹は、俺の前ではよく喋るしよく笑う。だから樹はだれよりも真っ直ぐで強い気持ちの持ち主ってことも知ってる。
北人「ありがとう。……そうやって喜ばせても奢らないからね？」
樹「……ダメか」
北人「おいこら笑」
樹「……あ、これ分けましょ」
運ばれてきたハンバーグ、一口分だけ交換。
いや俺らはカップルか笑
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# 岩萌(プロフ) - 茂結田さん» 更新通知来た瞬間読みます笑
たまたまそれが流れたんですけどね。切なかった…笑 (2017年10月10日 20時) (携帯から) (
レス) id: 32fbb0b927 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - # 岩萌さん» ありがとうございます(T ^ T)ついに、です笑 これからの展開にも是非注目していただきたいです！言われてみれば、人魚姫の物語と似てますね…笑 (2017年10月10日 20時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - びすさん» ありがとうございます!!これからも切なさを追求していくつもりです笑 北人の性格と雰囲気をしっかり届けられるようにこれからも更新頑張ります！本当にありがとうございます(^^) (2017年10月10日 20時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます！北人の健気さと、この話の切なさを伝えられるようにこれからも更新頑張ります！(^^) (2017年10月10日 20時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
# 岩萌(プロフ) - 茂結田さん» いやいや全然待ちますよ！今回もやばかったです、ついにって感じですね！ニヤけが止まらない(//∇//)
人魚姫聴きながら読むと涙出そうになる…笑 (2017年10月9日 10時) (携帯から) (レス) id: 32fbb0b927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茂結田 | 作成日時：2017年8月30日 20時
