俺が好きになった人【吉野北人】

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壱馬「……はよ」


北人「…おはよ」



次の日、事務所のエレベーターの前で待っていると壱馬が隣に立った。



壱馬「昨日はごめん、言い過ぎたわ」


北人「いや、俺も」


壱馬「せやけど…あんまし応援できん」


北人「…うん」


壱馬「メンバーとして、北人には幸せになって貰いたいって思っとるから」




翔吾「壱馬！北人！おはよ！」


エレベーターのドアが開いて2人で乗り込むと、滑り込んで入って来たのは翔吾だった。


にこやかに挨拶をして、真ん中で俺達の肩を組むと「今日も頑張ろな〜」と楽しそうな顔を見せた。




翔吾「そういやさ、北人。写真は？」


北人「ん？」


壱馬「…あ、昨日の、Aちゃんから貰うってやつ」


北人「あ…」



北人お疲れ様!



携帯を開いて確認したのはAちゃんとのトーク


自分から送った「お疲れ様！」に対しての返信は愚か、既読すらついていない。



翔吾「…未読スルー？笑」


北人「疲れて寝ちゃってたのかも」


翔吾「いやそれは絶対未読スルーやな」


北人「やめてよ、傷つく笑」



おちょくってくる翔吾にムキになりながら携帯をポケットに閉まって、丁度よく開いたエレベーターから3人で降りた。





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翔吾「おはようございます！」


楽屋の扉を真っ先に開けた翔吾に続いて壱馬と中に入ると、他のメンバーは揃っていて。


壱馬「あれ、翔平もう居るん。珍しいやん笑」


翔平「山彰さんからスタ爆来て起こされました…」


山彰「人聞き悪いじゃん。起こしてもらったって言ってよ」


陣「せやで翔平、山彰に感謝する立場やろ」


翔平「…アリガトウゴザイマス」


RMPG「笑笑」


楽屋内の賑やかな会話に笑いながらソファーに腰掛けると、すぐさま隣に誰かが座る。



陸「おはよ、平気？」


北人「…返信来ません」


陸「…え？いや、」


陸さんがそっと目配せした先は


北人「あ……壱馬とは平気ですよ」


陸「そ？なら良かった笑」



"てか返信まだなんだ、避けられてるんじゃない？"

笑いながらそんなことを言う陸さんを


北人「陸さんまでそんなこと言うんですか…」


軽く睨みつけると、「まで？」と首を傾げた。



持田「Aちゃん、いるっ？」


突然、扉が開いてもっちーが息を切らしながら入って来て、楽屋を見渡すと肩を落とした。



壱馬「Aちゃん来てないん？」



持田「うん…打ち合わせ始まるのに電話掛けても出なくて、」





壱馬がそっと俺を見た。

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