09『メンバー』× Rui.Y ページ9
(瑠唯side)
.
「すいません遅れましたっ！！」
健太「え、Aそれどしたの！」
ガチャッと楽屋のドアが開く音がして、翔平と同じくらい遅刻魔であるAが息を切らしながら入ってくると、健太が声を上げた。
携帯を弄っていた僕も顔を上げる、と……
瑠唯「…傘、さしてこなかったの？笑」
「家出るとき、降ってなかったんでっ…」
まだ息が整わない状態で、説明してくるAはびしょ濡れで。毛先から水が滴り落ちていた。
瑠唯「もう、女の子なんだからもっと気使わないとダメでしょ……こっちおいで」
「っ……瑠唯さ〜ん」
隣に座るように手招きすると、嬉しそうに目に涙を浮かべる。
…雨なのか涙なのかわかんないけど笑
「よろしくお願いします！」
瑠唯「よろしくされました笑」
もう、Aもわかってるらしく、当たり前のように背中を向けて座る
そんな彼女の髪をタオルで拭いている僕は、つくづくAに弱いなって思い知らされた。
壱馬「瑠唯さん、こいつあんま甘やかすと調子乗るんで厳しめでお願いします」
「壱馬うるさい！」
壱馬「俺先輩や っていっつも言っとるよな〜？」
「ふんっ」
瑠唯「Aじっとしてなきゃ拭けない笑」
壱馬にからかわれてそっぽを向いたうちの最年少ちゃんは本当に自由奔放で、世話が焼けます。
瑠唯「……はい、拭けたよ」
ポンポンと優しく頭を叩いて知らせると
「ありがとうございます！！」
瑠唯「え、なに？笑」
「ありがとうの、ハグです！笑」
ばっと勢いよく振り向いてそのまま抱き着かれた
「1番優しくしてくれる瑠唯さん大好きです」
僕の胸に顔を埋めていたAが見上げると視線が絡んで、そのまま満面の笑みを浮かべる。
こんな可愛いこと、誰に教わったの？笑
瑠唯「ありがとう。次からは気をつけてください」
そう言いながら優しく頭を撫でると、擽ったそうに目を細めて「は〜い」と返事をした。
昂秀「A〜」
「ん〜？」
その後少しすると昂秀に呼ばれたAは僕の元から離れたけど
「瑠唯さん！」
「瑠唯さーん」
「も〜瑠唯さん、聞いてくださいよ〜」
今日１日、僕にピッタリとくっついて離れないAに、みんなが少しだけ困っていた。
だけどたまには
「瑠唯さん！はいさーい！！」
瑠唯「はいさい の意味わかってる？笑」
甘やかしも独占も いいですね。笑
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青 - 続けてのコメントですみません...。 真っ黒な瞳に吸い込まれそうになって思わず見惚れてしまった。 これ名が抜けてませんか？ 正しくはさっきの悪戯な笑みとはではないんでしょうか？ (2019年10月21日 23時) (
レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 13「ヘアメイク」×Kazuma.Kのここの部分 さっきの悪戯笑みとは違って優しく微笑んだ壱馬くんの顔が、綺麗で。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 この作品ってメンバーさんとの色んなお話があるので短編の作品ってことなんですかね？ (2019年10月21日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(T ^ T)更新は不定期ですがこれからも読み続けて頂けると嬉しいです！(^^) (2017年11月25日 22時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - LDHグループ大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますこの小説最高です (2017年11月24日 14時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茂結田 | 作成日時：2017年8月21日 1時
