49『隣人』× Itsuki.F ページ49
(樹side) 続
.
「樹くん、上がってってよ」
樹「え…」
タクシーを降りて、Aさんの部屋の前で別れを告げると笑顔でそんなことを言われた。
樹「俺まだ酒飲めないですよ」
「うん、付き合ってくれるだけでいいの」
ほら
って腕を掴まれて半ば強引に部屋に入れられる
「着替えてくるから、くつろいでて」
って言いながら靴を脱いで寝室に入って行った瞬間、自分の心臓の音が聞こえてきた。
樹「何も、無い」
自分に言い聞かせるようにしてゆっくりリビングに入ると、自分の部屋とほぼ同じ間取りのはずの部屋が、全く違う場所に思えた。
タクシーの中で香ったAさんの匂いが、どこに行っても鼻について
白を基調としたモノトーン系で統一された部屋はやっぱりどこか大人っぽい。
樹「くつろげる訳ねぇ…」
とりあえずラグに座って携帯を開くと、時刻はもう21時になっていた
「お待たせ〜樹くん、コーラでいい？」
樹「……あ、はい」
「私ビール飲んじゃうね」
何すかその部屋着
何すかその眼鏡
リビングに入ってきた もこもこした部屋着に包まれて赤いフレームの眼鏡を掛けたAさんは
仕事が出来る大人っぽい女性から
俺の好きな人に変わってて
「あとこれ…昨日の残り物なんだけどね」
ローテーブルに並べられたタッパーの蓋を開けながら照れくさそうに"お口に合わないかも"と笑う
樹「手作りですか？」
「大したものじゃないけどね」
いやもう何ていうか…やっぱり俺の好きな人はAさんなんだなって再認識させられた
.
2人並んでラグに座りながら、昨日の残り物をつまみ始めて30分
Aさんがリードして話してくれるおかげで楽しい時間が流れていた
「______って、やばくない？笑」
樹「それはやばいっす笑」
「でしょ？」
樹「でもそれって……あ、すいませ、」
ラグに手を下ろしたつもりが、その下にはAさんの手があって
重なってしまったことに気付き手を離そうとしたらきゅっと握られて
樹「あの…」
「樹くんの隣安心するなぁ」
お酒が回ってほんのり頬を染めながらそんなこと言ってきて
それでも尚、手は握られたまま。
…そんな事されたらキスしたくなるって
なんて思っていたら
「してもいいよ、キス」
樹「え？」
「…して欲しいって思ってるから」
そんな事を言うAさんの肩に手を置いて
こっちを向いたのを合図に
そのままそっとキスをした
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青 - 続けてのコメントですみません...。 真っ黒な瞳に吸い込まれそうになって思わず見惚れてしまった。 これ名が抜けてませんか？ 正しくはさっきの悪戯な笑みとはではないんでしょうか？ (2019年10月21日 23時) (
レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 13「ヘアメイク」×Kazuma.Kのここの部分 さっきの悪戯笑みとは違って優しく微笑んだ壱馬くんの顔が、綺麗で。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 この作品ってメンバーさんとの色んなお話があるので短編の作品ってことなんですかね？ (2019年10月21日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(T ^ T)更新は不定期ですがこれからも読み続けて頂けると嬉しいです！(^^) (2017年11月25日 22時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - LDHグループ大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますこの小説最高です (2017年11月24日 14時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茂結田 | 作成日時：2017年8月21日 1時
