40『恋人』× Kazuma.K ページ40
.
壱馬「…何しとんの」
「足マッサージ」
久しぶりに壱馬の家に泊まりに来た私は、彼がお風呂から上がるのを待っていた。
ガチャッと音がして寝室の扉が開くと、眉間に皺を寄せた壱馬と目が合う
壱馬「そんなんやらんでええわ」
「…ダメなの、むくみとらなきゃ」
ベットの上に座っていた私の隣に、タオルで頭を拭きながら腰掛けて、そのまま肩に寄り掛かる。
「ちょ、擽ったいよ」
少しだけ身を捩ると、私の首元に顔を近付けて
壱馬「…同じ風呂入ったんにAの方がいい匂いする」
「やめっ、」
…普通は、匂いを嗅ぐために息を吸うはずが、壱馬に至ってはふっと柔らかく息を吐いて
それが弱いことを知っておきながら…Ｓだ。
壱馬「…手止めろや」
そんな事をされても尚、マッサージの為に手を動かしていると、そっと太股に手を当てる
壱馬「気持ちいくらいが丁度ええ」
「……ねぇそれ褒めてない」
そっと太股を撫でながら優しく笑った壱馬に危うく騙されそうになると、口に手を当てながら吹き出した彼。
「…何」
壱馬「何の為にそんな頑張っとるん？笑」
「壱馬の彼女に相応しい女の子になりたいの〜」
"壱馬には分かんないだろうけどっ" ほんの少しだけ嫌味を込めて言うと、ぴたっと太股を撫でていた手が止まる
そのまま、私の前に覗き込むような形で向かい合い、私の体の横に手を付いて顔を近付けると
壱馬「…充分や」
「かずっ、」
ファンを虜にしている声よりももっと甘く囁くと、そのまま触れるだけのキスをされる
壱馬「お前たまにほんま可愛すぎて、俺でも焦ることあるんやぞ…」
首の後ろに手を回しながら、耳たぶに唇を触れ合わせると "他の男にとられないか心配" と囁く。
「壱馬、」
壱馬「ん？……んっ」
私はこんなにも貴方に夢中だよ
そう伝えたくて、壱馬の背中に手を回して自分からキスをした。
壱馬「…A」
「壱馬しか見えない」
目線を絡ませてそう言うと、そっとベットに押し倒される。
そんな時でも、痛くないように頭に手を添えてくれる壱馬の優しさにドキドキして…
壱馬「理性壊すのが得意な奴やわ、ほんま」
「ふふっ」
壱馬「…余裕そうやん」
「ううん、ドキドキして…嬉しいの」
壱馬「…俺今日優しくできない、覚悟して」
.
まだ少し濡れた前髪から覗く壱馬の目が色っぽくて
手を伸ばすと「好き」と呟いて優しく握って、キスしてくれた。
41『メンバー』× Shogo.Y→←39『メンバー』× Shohei.U
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 783人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青 - 続けてのコメントですみません...。 真っ黒な瞳に吸い込まれそうになって思わず見惚れてしまった。 これ名が抜けてませんか？ 正しくはさっきの悪戯な笑みとはではないんでしょうか？ (2019年10月21日 23時) (
レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 13「ヘアメイク」×Kazuma.Kのここの部分 さっきの悪戯笑みとは違って優しく微笑んだ壱馬くんの顔が、綺麗で。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 この作品ってメンバーさんとの色んなお話があるので短編の作品ってことなんですかね？ (2019年10月21日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(T ^ T)更新は不定期ですがこれからも読み続けて頂けると嬉しいです！(^^) (2017年11月25日 22時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - LDHグループ大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますこの小説最高です (2017年11月24日 14時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茂結田 | 作成日時：2017年8月21日 1時
