01『ファン』× Hokuto.Y ページ1
(北人side)
「……てげ好きやっちゃわ！！」
北人「え…」
ファンの人と触れ合う大事なイベント、ハイタッチ会。
もちろん何度か経験してきてはいるが、こんなことは初めてだった。
「えっと……あの、」
樹「北人さん…？」
俺から始まるハイタッチ会ももう中盤を迎えていて
『大好きです』『応援しています』って言葉は、何度言われても嬉しくて照れ臭い。
「ありがとうございます」とお礼を言えば、とても嬉しそうに次へ進むファンの人
それをもう、何百回 何千回と繰り返していたのに
目の前の彼女が焦るのも、隣に居る樹が不思議がるのも無理はない。
『てげ好きやっちゃわ』なんて、宮崎の方言をとても綺麗な笑顔で言われた俺は、驚いて、心臓が跳ねて、目の前の彼女の小さな手を無意識に握っていた。
陣「北人どないした、後ろ詰まってるで」
北人「あっ、すいません」
さすがに人と人の間に時間が空きすぎたのか、樹の向こう側にいた陣さんが困ったようにこっちを見て我に返った。
北人「すみませんでした…ありがとうございます」
「っ、いえ！大好きな北人くんに手握って貰えるなんて、私一生手洗えません!!」
北人「っ、あの……！！！」
「……？」
さっきまで俺が握っていた手を、嬉しそうに見ながら、頬を染めて笑った彼女にまた心臓が跳ねた。
そのまま軽くお辞儀をして樹の前に立った彼女にらしくもなく、声を掛ければ、目を見開いて振り返られる。
北人「…み、宮崎出身ですか？」
いや、俺 声掛けといて何言ってんの。
急に恥ずかしくなって首を傾げる彼女から視線を外した。
あーもう、次のファンの方待たせてる…
北人「すみません、なんでもな」
「ごめんなさい!!普通に東京出身です！」
北人「え、」
「でもあの……北人くんに近付きたくて、宮崎の方言たくさん調べました！」
「もしまた、ハイタッチ会に来れる機会があったら…その時はまた、別の言葉にします!!」
北人「…………ぷっ笑笑」
勢いよくたくさん喋った彼女は恥ずかしそうに頬を染めてさっきよりも深いお辞儀をした。
そして次のメンバーである樹に「すいません」って何度も頭を下げて
俺の心臓が跳ねたあの笑顔で「頑張ってください」と微笑みかけていた。
北人「……待ってます」
そんな彼女の顔を忘れないように目に焼き付けて、次の人に向き直った。
次の方言に、期待を抱いて。
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青 - 続けてのコメントですみません...。 真っ黒な瞳に吸い込まれそうになって思わず見惚れてしまった。 これ名が抜けてませんか？ 正しくはさっきの悪戯な笑みとはではないんでしょうか？ (2019年10月21日 23時) (
レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 13「ヘアメイク」×Kazuma.Kのここの部分 さっきの悪戯笑みとは違って優しく微笑んだ壱馬くんの顔が、綺麗で。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
青 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 この作品ってメンバーさんとの色んなお話があるので短編の作品ってことなんですかね？ (2019年10月21日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茂結田(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(T ^ T)更新は不定期ですがこれからも読み続けて頂けると嬉しいです！(^^) (2017年11月25日 22時) (レス) id: 9d38b03f33 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - LDHグループ大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますこの小説最高です (2017年11月24日 14時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茂結田 | 作成日時：2017年8月21日 1時
