【暁のヨナ】拾ったのは、魔女と呼ばれる女性でした。 (ページ39)

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魔女と暁ページ39

私の言葉に顔が歪む。
すると、ヨナが申し訳なさそうに聞いてきた

ヨ「なんの実験をされたの・・・？」

「大雑把にいえば、異性を虜にする」

ここまで言えばわかるだろう
雅が遊郭だとわかれば・・・

ハ「つまり、アンタはその左目を使って無理矢理…売りに出されたのか」

「・・・・」ヨ「あのね・・・そのっ、遊女って、何？」

あ、そっかー。ヨナは知らないよねーｱﾊﾊ

「遊女っていうのはね、体を売ってお金を稼いでる人」

ヨ「？体を売る？？」「あー知らなくていいよ。うん」

「話しを戻すけど、それがまぁ見事に成功。それで16の時。初めて商品として売りに出された
この左目を無理矢理使ってね……
無理矢理、使わされて目を見た男たちは私を襲いかかった

言い方を変えれば、相手は催眠にかかってる状態

抵抗したけど、抵抗すれば刃物で傷を作られる
それが続いて私は売り物としてダメな状態になった」

ユ「だから傷がどーのこーの言ってたのか……」

私は袖を巻くって両腕を出す。傷だらけ…
見ると、思い出してとても苦しい

「っ……」

ヨ「A、無理しないで…」

「平気。あとね、ヨナ。初めて会って間もないとき、ジェハが温泉見付けて一緒に行こうって言ってくれたの覚えてる？」

ヨ「うん」

「本当はね、一緒に入りたかった。けどね、首も腕も胸元も足も……傷だらけ。こんなのヨナには見せられなかったの」

ヨ「そうだったのね………ごめんなさい、気付いてあげられなくて」

気付かなくて当然。
だって隠してるんだもの。気付かなくて当然よ

だから・・・・「泣かないで、ヨナ」

ヨ「だってぇぇぇえ……うぅ……っ」

「ふふ、ありがとう……」

ハ「ところでだが、スウォンとはいつ？」

あ、そーでした……

「スウォンとは私が20の時。偶然にも私がお使いしている時に会ってね…
助けてくれたんだ。権力を使って、位を使って。スウォンは私をあの地獄から助けてくれた…

それで左目のことを聞かれて、理由を話したら薬までくれて……ホラ」

ｺﾄｯ

さっき貰った薬をテーブルに差し出す。すかさずユンが手に持ちマジマジと観察

ユ「ねぇ、分析したいからちょっとだけいい！？」「いいけど、気をつけてね」

ユ「ありがとう！！」「わっ……!!」