さとうごじゅういっぱい ページ2
.
あれから数日後、
ジョンイナは無事風邪も回復して
仕事も練習も以前と変わらずきちんとこなしていた
ただあたしとは少しだけぎこちない気がする…
そのことについては、頭の隅では少し気になってはいたが、
このバタバタした状況でじっくりと考えるのは無理なことだった
何せ今日は年末の歌謡大祭典。
初めてのこんな大仕事に、まったく慣れていないあたしは
先輩の指示通りに動くのがやっとだった。
「Aちゃん!」
『はい!』
(スタイリストだけど)先輩の1人に呼ばれて振り向くと、
いきなり車のキーが飛んできた
『わっ』
「ナイスキャッチ!」
近くにいた別の先輩がケラケラと笑っていた
「あたしの車から黄色の衣装ケース持ってきてくれない?!」
『わ、わかりました!』
先輩の声を聞くないなや、あたしは小走りでEXOの楽屋を飛び出した
…それよりもなんて忙しさなんだろう。
あっちこっちであれが無い、これが足りない、
などという言葉が飛び交う楽屋。
走ってステージから少し離れた駐車場で
先輩の車を見つけて、衣装がたくさん乗っている荷台から急いで黄色の衣装ケースを探し、
流れ作業のように
出して、荷台の扉を閉めて、車の鍵を掛けた
そしてここからは走るだけ。
一応あたしはヘアスタイリストだけど、こうやってスタイリストさん達のお手伝いをすることは日常茶飯事。
逆にスタイリストさん達もあたし達を手伝ってくれたりするし。
あー、日頃からちゃんと運動しておけばなー
運動不足つら。
なんて日頃から思っていることを改めて痛感した
結構な距離を重い衣装ケースを抱えて走れば、
ユンジェを抱っこするくらいしかしない運動不足なあたしは
楽屋に戻った時にはもうヘロヘロだった
「あ!Aちゃん!
ありがとー!…凄い急いで持ってきてくれたみたいだね」
ははは、と笑う先輩にあたしはうんうんと頭を振ることしかできなかった…
……あたしも年取ったな…
.
1114人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
BTS ユンギペン - 凄く続きが見たくなるのは私だけですかね?続きを描いていただけると嬉しいんですが…(´・ω・`) (2019年12月24日 23時) (レス) id: d60b712896 (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - これで終わりですか(´・ω・`)?もっと続きが気になります。 (2019年11月2日 4時) (携帯から) (レス) id: 0b9abcc408 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうわ(プロフ) - これで完結なのですか? (2017年1月18日 18時) (レス) id: 5b788560a7 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 続きが読みたいです(>人<;) (2016年11月21日 4時) (レス) id: 5598dbf411 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 超おもしろい!大量更新がんばってください!大好きな、作品です! (2016年8月17日 9時) (レス) id: 9607cafbc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マヨビーム | 作成日時:2016年2月20日 8時