偶然には愛を (ページ9)

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3日目ともなると慣れが生じて、忘れそうにもなった

めいいっぱい楽しんで、帰路についた

家に入ってベッドに飛び込んだ

目を瞑って思い返すと、私かなりやばい事をしていたんだなと無茶苦茶恥ずかしくなってくる

『結構大きい存在...』

やっぱり頭に焦げ付いて離れない

小笠原がどんな意味で言ったのかはまだ分からないけど、嫌な予感というか、これから何か環境が変わる事があるかも、とゾクゾクした

ただの副担任ではない事が間違いないのは、100%な恋愛感情がそこにあるから

隣人としての彼と副担任としての彼とは違う

一体私はどの小笠原を好きになったのか

んん、難しい...

『あーあ...ぁ?』

誰かから電話がかかってきて、画面に表示された名前を見ると【こーちゃん】からだった

『もしもし?』

[おー久しぶりやなぁ!
元気やった?]

『こーーーちゃん!!?
でも急に電話なんてどうしたの?』

こーちゃん、っていうのはお母さん方のいとこ

7歳離れていて、小さい頃よく遊んでもらっていたものだ

元々奈良から来て、こーちゃんが高校生になったと同時にまた地元に戻った

電話番号を聞いたのも割と最近だった

それもお母さん繋がり

【んー、実はなー今度引っ越すねん
仕事の都合で、たまたま近くやねんな
ほんでおばさんに言ったら、まずAに伝えてあげてー!って
そんで電話してん】

『へぇ～、そうだったんだ笑
なんか変な感じ』

【せやなぁ笑お前まだちっちゃかったもんな～笑
声だけやけどほんっまに成長したな
もう高3なんやろ?】

『そうだよ!でもこーちゃんもおっさんでしょ?』

【うるさいわ!誰がおっさんや!
...ほな、今度の土曜日帰ってくるわ
おばさんの家行くから、お前も来てや】

『うん、楽しみにしてるね』

電話を切った後、私の心はウキウキし始めた

1度成人式の写真を見たけど、相変わらず二重がぱっちりでかっこよかった

ちょっと老け顔だけど

すっかりおっさんになってそうなこーちゃんに会うのが楽しみ

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[もしもーし)

晃｢お～海!久しぶりやな!｣

[お互い謎に連絡先だけ持ってるんだよな笑
どうしたの、電話なんかして]

晃｢俺な仕事で近く引っ越すねん
だから、海に会いたくなっちゃってぇ♡｣

[え、引くわー笑
マジで気持ち悪ぃ笑]

晃｢じょーだんや笑
ほな、飲みにでも行こうや｣

[分かった、また連絡する]

晃｢おー｣