偶然には愛を (ページ11)

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晃｢うわぁ、マジか...｣

｢てか、なんで知ってるの?｣

晃｢信じられへんかもしれへんけど、そいつ俺のいとこやねん...｣

両手で顔を覆いながら晃一は衝撃の事実を俺に告げた

え、何この展開?どこのドラマ?

偶然が重なりすぎて、もう何が何だか分からなくて、とりあえず俺は晃一と関係性を整理してみた

晃｢Aが引っ越してきて?隣人として過ごして?学校変わったと思うたらなんと、自分が副担任をするクラスにあいつがおった、っちゅー事か?なんやそれ、分からんわ｣

｢親戚かよ...｣

さっきまであんなベラベラ喋って盛り上がってたのに、一気にペースダウン

そりゃ親友の好きな人が自分のいとこだなんて、信じられないか

しかも未成年

晃｢ほんでどうすんねんな
あいつ言うてまだ高校生や
まぁ、反対もしいひんけど｣

｢うーん...なんか晃一と距離感じるわぁ
罪悪感ある｣

晃｢なんでやねん笑
そこはあんま気にせんでもええやん｣

｢でもさぁ...｣

晃一がそう言うなら、とは思うけど、若干引け目を感じた俺は晃一に確認をとった

正々堂々としてていいの?って

晃一は予想通りの反応をしたけど、その後は違った

晃｢関係がどーの言うてるけど、所詮男と女や
海がAを本気で好きで大切にしてやりたいんのやったら、俺は応援するで｣

｢...ほんとに?｣

晃｢おん!あいつもお前も大事やから、それやったら2人で幸せにならんと!｣

｢はいはい、頑張りますよ笑｣

晃｢とにかく、お前は"好き"って事実に向き合え｣

つまみのまたそのついでのように放たれた言葉は俺の中心部に深く突き刺さった