21. ページ22
｢あと、村田に言うとけ
お前も友達作れって｣
『?りょーかいです』
祐基くんは十分友達はいるはずなのに、太陽くんは何か見抜いたのでしょうか
楽しかった帰り道も、自分の家が見える所まで来てしまった
｢ほなな
風邪引かんようにするんやで｣
『はい!
ありがとうございます』
玄関の前で礼をした
太陽くんはずっとそれを見ていて、私が頭を上げると同時に抱きしめた
『た、太陽くん...!』
｢ちょっとこのまんま｣
そう言われて太陽くんの背中に腕を回した
するとまたギュッと強くされて、しばらくの間彼の久しいぬくもりに触れた
｢寒かったはずやのに真っ赤っかやん笑可愛い
それじゃ｣
パッと離されて何事も無かったかのように帰っていってしまった
ドキドキは止まらない
─────────────────────
太陽side
あー、つい勢いでやってしもうた
急に抱きしめたいって欲が素早く行動に出た
だって可愛かってんもん
抱きしめたいねん
｢はー...｣
別れた後、1人で行き場のない溜息をつく
静かな道を歩きながら余韻に浸る
今日は俺の中でむっちゃ変わった事があった
例えば、村田
話した事もなかったのに、今やライバル
Aを好きなのは分かってたけど、こんな早くに見透かされるとは
俺がおらん間Aを支えてくれてたから、きっとAにとっては欠かせない存在
流石にそれは邪魔する事はできない
LINEを見ると、彼女から
【太陽くんいい匂いですね!
祐基くんとはまた違った匂いでいいと思います】
...なんの話やねん
いい匂いなのは分かったけど、村田の匂いが引っかかった
て事は村田にも...
うわぁ、嫉妬か
とりあえず落ち着け俺
【洗濯しときや
あと、村田は知らん】
【なんて事を!
祐基くんはいつもくっついてくるので慣れたもんですよ】
いやいや、知らんがな
こいつ絶対意識なし小悪魔や
こうも人を振り回すやなんて、成長したもんやな
ケータイをそのままベッドに放り投げ、ダイブ
天井を見つめる
ふと、親友を思い出した
｢あいつ、大丈夫なんか...?｣
佑亮...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか？そこら辺をよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年11月23日 14時) (
レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月6日 1時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺったんこ＠受験終るまで更新できません(プロフ) - ｵﾘﾌﾗ外してくださいね (2018年8月29日 16時) (携帯から) (レス) id: 46235445be (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - まってww名前同じなんやけどww (2018年8月29日 12時) (レス) id: cbdc9fdf5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゅーまい。 | 作成日時：2018年8月26日 23時
