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綾、国「「七十五話目。」」 ページ36

国見saido



そして俺らは、負けた。









三年を春校に連れていけない。









ふと、観客席を見た。









そこには見覚えのある少女が身を乗り出して









泣いていた。









金「国見、退場するぞ………。」

国「………うん。」

少女は、出口へと歩いていった。









国「金田一、先行ってて。」

金「あ、おい!!」









国「綾乃!」

少女が振り向く。

包帯だらけで、華奢で、無駄に美人で、直ぐに消えてしまう。

間違いない、綾乃だ。

綾「国見君。」

俺と少ししか変わらない躯を抱きしめる。

国「………ごめん、優勝出来なかった。」

綾「頑張ったから善いじゃないか、結果は二の次だよ。」

国「でも、三年を春校に連れて行けなかった!」

情けないけど、泣きそうだ。

綾「国見君、それで君達がバレーを嫌いになるなら私は全員殴る、だけどねそうじゃないんだろ?」

国「うん。」

綾「なら、善いじゃないか!………まぁ、もう行くね。」

そして俺の躯を軽く押す。

引っ張られたように俺の躯は離れた。

待ってくれ、お前に云いたいことがあるんだ!

綾「I hope you will be blessed with lots of happiness too(貴方達に多くの倖せが訪れますように)

国「待って綾乃、明日は晴れますか?」

フラれたって善い、今云わないと、きっと後悔する。

綾「………明日はきっと、曇りだよ。」

………知ってた、お前がオレンジのチビが好きなこと。

綾「私は君の事、友人として好きだったよ。」

でも、それで佳い。

俺じゃきっと倖せに出来ないから。

綾「国見君、日が沈みますよ。」

国「………うん。」

Epilogue→←綾、及「「七十四話。」」



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butterfly - 一万hit………?あざああああああすッ!!! (2018年12月15日 22時) (レス) id: 78aac5f523 (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢 - 完結、此処まで付き合ってくださった皆様、本当に有難うございました。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: a7ea16ccfe (このIDを非表示/違反報告)
パステル - 明日は晴れますか?→私の思いは晴れますか。日が沈みますよ。→さようなら、また会う日まで。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: a7ea16ccfe (このIDを非表示/違反報告)
パステル - 中原中也の命日、あと一時間で終わる。← (2018年10月22日 23時) (レス) id: eeb37e86ec (このIDを非表示/違反報告)
パステル - 乱歩さん誕生日おめでとおおおおおおお!!!三期も名探偵としてがんばってくださああああああああい!!!! (2018年10月21日 22時) (レス) id: eeb37e86ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻夢 | 作成日時:2018年8月17日 0時

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