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サラ(もしかして...。)
すると、サラはじりじりと距離を詰めて来る男達に対して懐っこく擦り寄ったのだ。
男A「なんだこいつ人懐っこいな!」
男B「この調子だと足を撃って縛らなくても良さそうだ」
サラ(上手くいった!!抵抗すればきっと殺される...無抵抗で上手く牧場に売られればお腹の子をそこで産み育てられるはず。)
男B「おいお前、荷台までちゃんと付いて来いよ?」
サラ「モゥ〜」
男A「こいつ顔まで舐めてきやがって本当人懐っこい」
そうして男達の機嫌を取り、森の外に待機させていた荷台まで来た。
男達に荷台に乗せられる。
遂に馬が嘶きいよいよ走り出すといった所で、初めてサラは森の方を振り返った。
サラ(ありがとう、ヴォル、森の皆。さよならも言えずに去る私を許して)
サラ「さよなら、ロックスとの出会いの地...」
一筋の涙が頬を伝う。
そしてガタゴトと音を立て走り出した荷台にはもう涙を流す雌牛はおらず、前を向き子を守る強い決意に満ち溢れた母牛の姿だけがあった。
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不登校の自殺志願者 - コメ欄から来ちゃいました!!いやぁー凄いですよね。めちゃくちゃ続いてる。私が見た時は500コメ超えてました。 (2019年5月15日 11時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コメ欄の作者達 | 作成日時:2017年8月17日 22時