続き2 ページ46
父が人間と闘ったなんて知りもしなかった。自分も父と同じ修羅の道を歩んでいるとは知りもしなかった。怖さがないといえば嘘になる。だが、雄牛の答えはただ一つ。
雄牛「やらせてください。」
他の三獣の答えもどうやら一つだったようだ。「やらせてください」この言葉が雄牛の後に続いた。
族長「そうか。本気、だな?では俺が持ちうる知識全てをお前等に教える。そして俺ら三人が若い頃に鍛錬したやり方をお前らに教える。精神、肉体共に鍛錬するのだ。でなければ勝利はない。お前等四獣とも俺の家から漂うこの匂いに蝕まれたろう。それもそのはず。生半可な動物はこの匂いに必ず蝕まれる。このアジトにはたくさんの仕掛けがあるが、まれに仕掛けに惑わされず、アジト、そして族長を潰そうとする奴がおる。だが、最終的にはこの匂いにやられる。我らカラスが潰れないのも代々伝わるこの匂いのおかげでもあろう。カラスの中でもこの匂いに耐えうる輩は少ない。だがこの匂いを克服すれば間違いなく精神が強くなる。先づはそこからだ。」
こうしてカラスから教えを受けることになった四獣の地獄の日々が始まった。この匂いなどほんの序章にしか過ぎない。四獣が鍛錬した日々を回顧した際、皆んな口を揃えてこう言ったらしい。意識も飛ぶほどの匂いを序章にしか過ぎないなど…どんな鍛錬だったのか…実に興味深い話である。
次回 『勝利の為に』
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不登校の自殺志願者 - コメ欄から来ちゃいました!!いやぁー凄いですよね。めちゃくちゃ続いてる。私が見た時は500コメ超えてました。 (2019年5月15日 11時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コメ欄の作者達 | 作成日時:2017年8月17日 22時