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続き ページ30

ヴォル「人間は俺達を戦わせて死にゆく様を見るのが好きなんだよ。そしてそのまま、最強の動物を決めるのが目的だ。俺はもう、何年もここにいる。」
全員が唖然とした。
ゲパルト「な、なら、なぜ早くそれを言わなかった!てめえが早く言っていれば、もう少し対策ができるだろうが!」
ヴォル「無駄だ。もう何年もここにいると言ったろ。お前らみたいに脱出を試みた奴らも見てきた。全員、脱出できずに捕まえられ、殺されたがな。それに、最初に言ったところでお前らに脱出できるわけが無い。」
ゲパルト「な...」
リノ「だから、「勝手にしろ」と他人行儀だったのか。少し気になってたんだ。まるで、最初から脱出する気がなかったかのようでな。だが、なんで今更話したんだ?」
ヴォル「最近、人間どものリーダーが代わったようでな。どうやら、かなりのめんどくさがり屋で、見張りをよこすつもりがないようでな。俺は何年も待ってたんだ。脱出できるその機会を。そして、ついに来たんだ。それがな。」
ロックス「つまり、俺達の計画に協力するということか?」
ヴォル「いや、違う。俺は、俺個人で脱出させてもらう。」
ガイウス「何言ってんだよ。自分勝手なやつだな。」
ヴォル「知るか。だが、こう
付け加えておこう。」
ヴォルは、一呼吸おいてこう言った。
ヴォル「俺についてくるのは勝手だがな。」
その日の夜、俺達はヴォルについていき脱出を試みた。ヴォルの進もうとする道は、俺達を戦わせた忌々しい場所への道だった。
ガイウス「何故この道を使うんだ?」
ヴォルは走りながら説明した。
ヴォル「この道しか脱出は出来ない。別の道は、ただ人間達の住処に繋がっているだけだ。」
リノ「なるほどな。しかし、あの場所に出口のようなものはなかったぞ。」
ヴォル「その通りだ。だから 人間どもの通る大通路を使う。俺達が運ばれてきた時に使われていた道だ。」
俺は意識があったがそんな道に気がつくことは出来なかった。
リノ「どうやって出るつもりだ?」
ヴォル「特に何もしない。ただ走るだけだ。この時間帯なら人間は寝ている。いい機会だ。」
ヴォルの顔は、今まで見たことのないくらいの笑みに満ち溢れていた。

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不登校の自殺志願者 - コメ欄から来ちゃいました!!いやぁー凄いですよね。めちゃくちゃ続いてる。私が見た時は500コメ超えてました。 (2019年5月15日 11時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コメ欄の作者達 | 作成日時:2017年8月17日 22時

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