ドナドナ (ページ29)

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３つ目のコメントページ29

何を言っているかはやはり分からないが、その声は怒りに満ちていた。飛んでくる石の数が増える。混乱し、わけも分からず周りを走り回った。そうやって、俺達が暴れる度に人間たちは歓声をあげた。
カンカンカン！
人間「ここでタイムアップだぁ。今回はここまでだ！」
人間の声とともに、石が飛んでこなくなった。
リノは走り回って落ち着いたのか、そのまま動かなくなった。
人間「動物ども。行くぞ。」
また、縄で首を縛られ柵の中へと戻された。
ゲパルト「お前ら、大丈夫だったか？」
ロックス「なんとかな。だが、少し傷を負ってしまった。動けなくなるほどではないがな。」
リノ「すまない。混乱してしまっていた。しかし酷いものだ。今、何をしていたのか、そして、何をされていたのか。単純に説明すると、俺たちは戦わされていたんだ。」
ロックス「ああ。そうだろうな。」
ゲパルト「だが、何のために？」
ガイウス「わからない。情報が少なすぎる。」
リノ「いや、まてよ？それが目的だとしたら？」
ガイウス「どういう事だ？」
ロックス「つまり、俺達を戦わせるのが目的というわけか？なぜ？」
リノ「分からない。いや…」
ヴォル「それが人間の娯楽だからだ。」
無口だったヴォルが口を開いた。