ドナドナ

第10章「復讐」 ページ11

「英雄」は立ち上がる。「人間」とは何なのか。それは自らの文明を創造するために全を失わせた醜い物だ。この世の全ての生命体に償うことすらも請すること無く､
､､､だから､難い､憎い､その思いは幾も募る。ただ1人許せる人間がいた。あの少女だ。女主人となった今､彼女も憎む人間なるものがいる。何を考えたのか､彼らは牧場に戻るように走る。ただただ走る。走る。走る、、、
そう、英雄は負傷した足を彼女に治してもらったのだ。彼女は雄牛への恩返しも兼ねて､笑顔で不満もこぼさず笑顔で対応してくれた。最後に彼女は云った。
「頑張れ。」と。
これを以心伝心というのか。
「ﾓｫｫｫｫｫ」
雄牛はできる限りの声で返した。
雄牛は明日の方向を向いた。全て復讐の準備は整った。
三匹は街へと向かう。
第11章「街へ」

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